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とびきり小さいごみ袋

ごみ収集日の朝、家の前やマンションのごみ捨て場にごみが出される。特に燃えるごみの日は、30ℓや45ℓの袋が多い。スーパーのビニール袋の場合は、大抵ぱんぱんに詰め込まれている。

そんな中、近所に何ごみの日でも必ずとびきり小さい袋で出す家がある。500㎖のペットボトルがせいぜい3本までしか入らなそうなサイズだ。それもぱんぱんではなく、割と余裕がある状態で1袋。それがいつ見ても可愛らしい。ちょこんと置かれたごみ袋に、いつもほっこりしてしまう。

住んでいるのは、おそらく老夫婦だ。近くにスーパーやコンビニがいくつもあるような立地で、畑があるような場所でもない。これだけごみが少ないということは、便利な環境に流されず、とても丁寧な暮らしをされているんだろうなと想像している。

ペットボトルと缶の収集日に、ペットボトル2本だけを袋に入れて出してある日もあった。ラベルは外されていたが、多分「いろはす」だ。どこかに出かけたときに買ったのかなぁ。

その家の小さなごみ袋を見るたびに、丁寧な暮らしについて考える。

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