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【ドラクエのアレをガチで作りたい!】革の盾を作るために工房に行ってみた〜活動日記その3〜

こんにちは。革の盾エヴァンジェリストのはかせです。
革の盾が作りたい!パトロンがなんと4人もついてしまったので、
すっかり気を良くしたはかせは、さらに革の盾の設計を煮詰めるべく、
工房へと向かいました。

はかせ:すみません、革の盾が作りたいんですけど
店員さん:なんですか突然
はかせ:企画で決めちゃったんです!革の盾がないと故郷(くに)のおっかあが死ぬんです!助けてください!トワジュセヨ!!
店員さん:とりあえず落ち着いてください

作り方の説明

勢いだけでは伝わらかなかったので、ノートを取り出しまして、理路整然と説明をはじめました。

打ち合わせで使ったPILOT Acro1000。今年イチオシのボールペンだ。

はかせ:まず最初に必要なのは木の板です。71cmの円形に切り出した後に、真ん中をくり抜いてさらに紐が通るようにドリルで穴を開けます。次に大きさを合わせた革を貼っていき、エスコードなどで縫い合わせます。更に真ん中の部分は鉄の覆いをして、木の板に打ち付けます。最後に後ろに取っ手を取り付け完成です。

店員さん:……………

はかせ:どうしましたか?

店員さん:あ、いや、意外にまともなんだなって

はかせ:変な人だけどモノづくりは真面目です

店員さん:(普通あんな登場したらおかしいと思うって)

材質の選定

はかせ:まず、盾を作る土台のために木の板が必要になります。

店員さん:それはウチで用意できますね。

はかせ:本当ですか!71cm四方の板ってなかなか売ってないから、どうしようか悩んでいました。

店員さん:ウチではテーブルなどを作ることが多いですからね。大きな板も取り扱います。

はかせ:なるほど!!材質はなんですか?MDFですか?

店員さん:いえ、ランバーコアといいます。

ランバーコアとは、小割材の端面を接着し並べ、幅広な芯板をつくり、表裏単板をはった3層構造の板材のこと。 表面は合板と同じように見えるが、小口が異なる。 芯材(コア)には針葉樹材やシナ、カツラ等の低比重で狂いの少ない材が使用される。 家具や造作材に使われる。

はかせ:ランバーコア!強そうな名前ですね!それで行きましょう!

店員さん:名前で決めたわけではないですよ?

板の作り方

店員さん:また板ですけど、うちにある工作機械を使って、円形に切り出すことができます。

はかせ:なんて素晴らしい!なんでそんな機械が!!

店員さん:テーブルを作る時に必要ですからね

はかせ:すごい!一家に一台ほしい!!

店員さん:また真ん中の穴を開ける作業も機械を使ってできます。なのでこのへんはクリアになりましたね。

はかせ:素晴らしいです!

色んなものが手作りでした

革は専門外

店員さん:またすみませんが、ウチでは革はあつかっていないので、革の部分はお客様に全部していただくことになります。

はかせ:それは仕方ないですね。今までに革でなにかモノづくりした人はいませんでしたか?

店員さん:いましたね。革だけで椅子を作ってしまおうとされていて、ドリルで打ち込んで作っていました。普通のドリルだとすぐ脂でダメになってしまうので、ドリルの刃がすごい勢いでダメになって大変そうでした。

はかせ:なんですかその執念

真ん中の材質

店員さん:次に、真ん中の材質ですけど

はかせ:そうですね…ステンレスの容器などをちょっと叩いて取り付けようと思うのですけど

店員さん:いいえ、それでは割れてしまいます。ステンレスなどは加工には向いていないのです。やるとすると別の材質がいいでしょうね。

はかせ:ええっ!知りませんでした。…んー、ではアルミとか?

店員さん:アルミは軽いですけど、結構厚みが必要になります。オススメは銅ですね。昔からこのようなところには銅が使われていました。

はかせ:なるほど!では銅にしましょう!

ここでお店紹介!中原工房さんは木工房だけでなく、金属工房もやっていらっしゃるので、この様に木と金のシームレスな会話ができるのです!近くにこのような工房があったのは本当にラッキーでした!

店員さん:留め方はどうしますか?

はかせ:うーん…あんまりネジとかは使いたくないんですよ。特に表側に出る部分なので、ネジ山とか見えると世界観が壊れるっていうか。

店員さん:なるほど。では鋲止めをしましょう

鋲止め:接合部分に鋲を打ち付けて、かしめて止める工法のこと。2つ以上のものをはさんで止める際に使われる。

はかせ:鋲止めなら目立たなくてすみますね!それで行きましょう!

店員さん:後ろの取っ手はどういう構造ですか?

はかせ:そこを…鋲止めしてしまうと、表に出てしまうような気がするんですよね…そういうデザインにするしかないでしょうか?

店員さん:そこはボルトナットを使って留めておけば大丈夫です。取っ手の厚さ以上、木の板の厚さを超えないナットを取り付ければ表に出てきません

はかせ:なるほど!

この店員、やりおる

たぶんお客のいろいろな要望を一手に引き受けて、満足した商品を一生懸命いつも考えていらっしゃるんでしょう。色々なやり方をすぐに提示してもらえる店員さんは非常にありがたい存在でした。

店員さん:他になにか必要ですか?

はかせ:そうですね…後ろにベルトを付けるための金具があると嬉しいのですが。

店員さん:あ〜、その金具ならば前に見たことがあります。えーと…どこだったかな…(ものすごい勢いでモノタロウのカタログをあさりまくる店員さん)

はかせ:ものすごい数あるんですね!

店員さん:そうですね。数万点規模でありますし、こういう金具は各社名前を色々つけてますので、探さないとわかんないですね……あ、あった!

店員さん:プレートヒッチングもしくはD吊金具といいます

はかせ:全然名前が違いますね!

店員さん:そうですね。このようなものは規格がないので、みんな各社適当に名前をつけてますね。

はかせ:なるほど!規格だいじ!

おわりに

今回は相談だけだったんですけど、本当に親身になって色々なことを教えてくれました!
中原工房さんには頭が上がりません!
そして、思い描いていたものがより具現化された気がします!
さらによりよい革の盾ができるように、努力を続けていこうと思いました。

革の盾が作りたい!プロジェクト

革の盾が作りたい!プロジェクトでは、ドラゴンクエストなどで一般的で最弱防具な革の盾を作ってみようというイベント系プロジェクトです。
頑張って世に作り出したいと思っていますので、どうぞご支援よろしくお願いいたします!

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