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芸術日記

僕は自分の芸術をアウトサイダーアートと定義している。理由は生の芸術だからだ。

しかし、自身のアウトサイダーアートを整理し言葉によって説明することで、現代アートとして表現することはできるかもしれない。

例えばインスタレーション作品として表現する。

その場合、制作の意図について言葉で完結にまとめる必要がある。

このインスタレーションは目に見えないものを表現する

目に見えないものとは、曖昧なので一言で表現する。

このインスタレーションは、意識を表現する

意識とは主観的なものだ。

意識は外から見ることはできない。

意識の実在を裏付ける客観的な検証方法が存在しないことを意識のハードプロブレムという。

絵を観ることは、それぞれの意識上に現れる絵を観るということだ。

自分の世界の中で自分を客観的に見るという意味合いを持った作品がある。

とも君 2023

ライプニッツのモナドという言葉がある。

モナドは内面のみを持つ実体である。

モナドには窓がないという言葉から、自身の絵の写真で埋めつくされている赤子の人形。

一番大きな作品がある。

無題 2022

とも君との対比となる。

ライプニッツの言葉。

私たちの意識するどんなに小さな思考でもその対象のなかに多を含んでいるのを見いだすとき、私たちは自身で、単純な実体のなかに多様性を経験する

一性と無限 魂は単一で物体は多
単一性とは分割不可能で部分をもたないにもかかわらず、この多を表現せずにはおきません

単一における無限の統合 それぞれの魂は、それぞれ別個の世界のように存在し、自分のやり方で自分の視点からこの大きな世界を表現する

表象とは、単純なもののなかの多の表現

さらに二つの作品を置いて空間を作る。

絵を描くことについての言葉

無意識の中に在るものを意識の中に在るものにしたいという内的衝動に動かされる理由から、言葉になる前の状態で絵を描き始めます

そこから生まれる見かけ上の無意味さを意識の目によって照合し、秩序立てることを通して、自分の意識に相応しているが自分の思考では達することができない意味が現れます

無意味なものから自分にとって意味あるものが現れるという創造を通して、目には見えない実在を感じること

火 2021

火は神秘学では永遠であって止まることはない唯一の実在という意味がある。

これらを一言でまとめる。

言葉 シンボル ミクロ マクロ
このインスタレーションは、4つの作品(目に見えるもの)を使って、目に見えないもの(意識)を表現する

最後にライプニッツのこの言葉が気になった。

斉一性 最も遠くにあるものや、最も奥深く秘されたものが、目に見えて近くにあるものとの類比によって、完全に説明される

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