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企業WEBサイトにまつわる経営者・マネージャーの不安について

私の会社はいわゆるWEBの制作会社です。ですので、ご相談いただく場合、当然リニューアルとか運用とかのご相談ですから、現在の自社のWEBサイトの状況に不満というか問題を抱えていらっしゃるのが当たり前なのですが、その問題の所在や不満が明らかかというとそうでもない。
どちらかというと、ここ数年特になにもしていないということが問題。つまり経営者やマネージャーの方が不安になってご相談いただくことが多いです。
例えば…
知り合いの会社はなんかホームページうまくつかって、それなりに利益を上げているらしいとか、知らない間に巷ではSNSが流行っていてやらないといけないのではないか?とか、社員からうちの会社のWEBサイト、まずいんじゃあないですか?と言われたとか…お話をうかがっていると本当にいろいろあるのですけど、いづれにせよ、放置とまではいかないものの特になにもしていないことに対する不安。

別にWEBサイトを放置していたとしても特に売上げに影響は出ていないし、経営的にも今のところ問題はない。
でも、他社と比較してこれはカッコ悪いな?もっと上手にやればよくなるのではないか?今は大丈夫だけど、時代に乗り遅れてしまっていていづれ
大変なことになってしまうのではないか?
ちゃんと運用した方がいいですよと言われるけど、なにを掲載すればいいんだろう?というかそもそも運用ってどうすること?
リニューアルって言われてもどうすればいいかわからないし、そこまでお金かけてやる必要はないだろうなぁ…結構お金かかるよね
といったような具合です。

これよくわかります。
ここに書いたように、実はこういうご相談いただくのはなにもあなただけの話ではなく、多くの経営者やマネージャーの方が今現在抱えられている不安だと思います。
いや、そんなことはない。その証拠に巷の話ではいろいろなWEBマーケティングのノウハウや新しい用語が出てきて、こちらはついていけないけど、世の中はそこで動いているんじゃないの?と言われます。
実は私もWEB制作会社を20年ほど続けてきましたが、次々と登場するWEBのトレンドが喧しく宣伝されて、世の中のWEBの担当者はしっかりそういう知識を身につけて、日々それを実現しようとしているわけだし、こちらもそれの専門家ということなわけですから、乗り遅れないようにと思って先に先にと知識を蓄えようとしてきました。実際に新しい動きは次々と目に見える形で登場し、確かにこれまでのビジネスの動きよりスピードは速い。
であるが故に、むしろ当然といってもいいかもしれませんが、ついていけなかった人のなんと多いことかと、はたと気づいたのです。
いや、ついていけなかったのではないのかもしれません。むしろそれを学んで実現したところで、実際のビジネスにさして影響がなかった。あるいは成果が出なかった。またはお金がかかりすぎた。というようなこともあったかと思います。
われわれのような制作会社の責任でもあります。先ほども書いた通りで、お客様も当然理解・同意の上で依頼いただいていると思っていたので、当時最新の、トレンドに沿った技術やソフトウエアやマーケティング手法等をおすすめしてしまったことも数多く…。

結局のところ、私たちも含めて、WEBサイトの根幹というか基本的な考えみたいなものを理解しないまま、理解できないまま、多くの経営者もマネージャー達もWEB制作会社もマーケティングの会社も動いてしまったのではないか?と思うことがあります。
もちろん、そもそもビジネスはそういうもので次々と移り変わっていくトレンドの波に乗っていくことが大事なんだという考えのもと、成功していった人たちもいたことでしょう。だけどそれはいわゆるITビジネスの中だけの話だったのではないか?とふと考えます。

しかし、この自社のWEBサイトに対するさまざまな不安、漠然とした不安かもしれませんが、できることなら払拭したい。もはや企業がWEBサイトを持つことそのことは必須のものとなっていることだけは多くの人の共通の理解でしょう。それだけになんとか解消したい。
「仕事の悩みは仕事でしか解決できない」と言われたことがあります。
同様に「WEBサイトの悩みはWEBサイトでしか解決できない」結局のところ、ここからスタートして、プラトンを持ち出すまでもなく「無知の知(私は知らないということを知っている)」、改めてWEBサイトについて共にいちから考え直すことで不安は解消されるのではないかと思うのです。

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