競争社会にいつまで埋没し続けるのか私たちは、生まれてからこれまで、ずっと競争社会の中に生きてきました。学校の中でもテストで順位付けされる、運動会でも順位がはっきりする。そういうところから始まって、受験戦争で高校や大学のふるい分けを経験し、就職活動でも学歴社会の重さを痛感します。 そして、社会人になってからも厳しい環境が続きます。何をすれば評価されるのか、それがとても曖昧な世界です。目の前の仕事をしっかり達成していても、全く評価されないことがあります。上司の心を分析し、おべっ
「わたくし、現在五十一歳。プータローをしております」 という言葉から始まる本。 筆者、山崎寿人さんの経歴に書かれている内容も、かなり魅力的です。 「東京大学経済学部卒業後、有名酒類メーカーに入社して広報マンとして活躍するが、30歳で退職する。(中略)自宅で過ごすことが無上の楽しみとなり、定職に就くことなく20年たつ。」 不動産による年100万円ほどの不労所得で、何とかやりくりしてきたとのこと。 でも、その生活は筆者のこだわりが感じられて、とても豊かです。 格安食材を使いな
「ゼロで死ぬという目標を持とう」という本です。 どういうことかと言うと、死ぬときに多くの貯金を残しても仕方がないという当たり前の話です。 でも、実際に本当に多くの人が老後の不安で貯金ばかりして、現在の時間を楽しまずに無駄にしています。仕事ばかりに邁進して、趣味や楽しみのためにお金と時間を使うことをしません。 それで、老後になった時にはお金も時間も有り余るのですが、体力も健康も十分でないので、もはや遊びまわることはできない。若い間に汗水たらして貯めたお金と時間が、ものすごくもっ
森永さんは、情報発信の鬼だと思います。 ご自身が見聞きされた幅広い知識を踏まえて考えたことを、とてもわかりやすく他の方へ伝える。そして、そのメッセージはいつも、みんなが何となく考えていることの「半歩先」にあります。 著書の「年収300万円時代を生き抜く経済学」がベストセラーになったのは、2003年のことでした。一億総中流という言葉で表現されていたように、この本が出るまでは低所得世帯が多数存在することはあまりフォーカスされていなかったのです。でも、実はごく少数の富裕層が出現する
映画も素晴らしいですが、本もまた素晴らしいです。 あえて2つの媒体の違いを区別してみましょう。 映画は、即効性があります。視覚的な追体験ができます。 本は、遅効性があります。想像力や思考力を使って、さらに自分の考え方を深化させることができるのです。 私たちが自分に向き合って考え事をしたい時、良い本は大きな助けになってくれるのです。 投資に失敗したという現実に向き合う時にふさわしい本を、厳選して紹介しましょう。 世の中の「名言」にとても詳しく、現代社会を生きる私たちにより
投資に失敗した直後という局面では、おすすめする映画と、おすすめしない映画がはっきり分かれます。 まず、主人公が大成功するといったサクセスストーリーの映画は、決して見ないことです。 昔は何をやってもうまく行かず自暴自棄になっていたけど、自分が集中すべき道を見つけて頑張り、最終的に成功を収める。 典型的な映画のストーリーですが、こんなのは所詮映画の世界。実話を基にしているとしても、その主人公は数十万人に1人の、強運かつ素晴らしい能力に恵まれた人なのです。 いまのあなたに必要なの
厳密には映画ではありませんが、テレビ東京の「開局60周年特別企画ドラマスペシャル」という形で製作されたものです。 私はNetflixで見ましたが、配信サービス等で視聴することができると思います。 あらすじは上記のように紹介されていて、確かにそのとおりなのですが、このドラマの魅力を文章で表すのはとても難しいと感じています。 ドラマを見終わってから知ったのですが、主役の渡辺謙さん自身も、89年に急性骨髄性白血病、16年に早期の胃がんと、大きな病気を患った経験があったそうです。
他にもクライミングをテーマにした映画作品は多数あります。 同じジャンルで恐縮ですが、もう1つだけ私のおススメを紹介します。 クライミングには、命綱となるロープが必須です。 ハーケンという金属製のくさびを岩壁の割れ目に打ち込み、そこにロープを固定して安全を確保してから登ります。少し登れば、また新しい場所にハーケンを打つという形で、数メートルおきに安全確保の手順を繰り返すのです。 だから、崖を登るにはかなりの時間がかかります。 クライミング用語としての「フリーソロ」というのは
映画は、私たちの人生に大きな影響を与えてくれます。 自分が知らなかった世界を、教えてくれます。自分が知っていたはずの世界も、もっと違う見え方があることを理解できます。 1本の映画には何百人もの人が携わり、何年もの歳月と莫大なお金を費やしてやっと完成するのです。多くの人の思いが込められています。 子どもの時に観て、なんとなく面白かったと思っていた映画。 でも、大人になってから再び観てみると、全然違う角度で心がじんと熱くなることを感じます。映画を観て心に響く部分は、視聴者それぞ