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公務員xデザイン留学エントリ / Parsons School of Design

はじめに

はじめまして、大です。

公務員として経済官庁で7年間働いたのち、役所に籍を置きながら、2018年夏より、米国ニューヨークのParsons School of Design/パーソンズ美術大学という美術大学の大学院でデザインの研究をしています。

留学先のTransdisciplinary Design/Master of Fine Artsという学科は、2年間の修士プログラムとなっており、「デザインを活用し、社会の課題にどう取り組むか」を学際的・実践的に学ぶとされています。

このnoteは、2年間の修士プログラムの最終学期を目前にして、「公務員 / デザイン経験なし / 妻子帯同」の私が、ニューヨークのデザインスクールで得た学び(や苦労)をつづる目的ではじめました。

なぜ公務員がデザイン留学?

そもそも、なぜ「デザイン経験のない公務員」の私が、アメリカのデザインスクールに留学しているのか。

国家公務員の留学先は公共政策学や経済学、MBAなどが多く、私も留学を志した当初は、そうした留学先が念頭にありました。そのうえで、自分は何を学びたいのかということを考えていくなかで、「留学を通じて、政策の現場で感じていた『違和感』を把握し、乗り越えるための何かを得たい」という考えに至りました。

政策の現場で感じていた違和感とは、一言で言うと、「多様化する社会と政策のずれ」というものでした。

昨今は、様々な技術の発展やグローバル化の進展などにより、かつてないほど個人がエンパワーされ、社会が複雑・曖昧に変動する時代と言われています。このような時代において、多様化する価値観を捉えた政策を創り実現していくためにはどうすれば良いか。

そのためには、これまで政策の現場で用いられてきた考え方や方法とは異なるアプローチも必要となるのではないか。そうしたことを考えていく中で、デザイナーの考え方や方法論をビジネスなど他分野で活用する「デザイン思考」というアプローチに出会いました。関連の書籍やワークショップなどに参加する中で、「個人や集団の考え・アイデアを形にする、デザインの手法や考え方は、まさに自分の問題意識に沿うのではないか」「より深くデザインについて学びたい」という思いを持つようになり、デザイン留学を選びました。

そして、これまでのデザインスクールでの学びを通じ、「政策とデザイン」の分野には非常に大きな可能性があると感じています。

今後、このnoteでは、
・Parsonsのプログラムの内容
・非デザイナーがデザインスクールで学んだこと
・「政策/行政とデザイン」の可能性

などについて書いていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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