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ライブで浄化された未練とミリアニが与えてくれた幸福な時間、そして-2023年オタク活動記録・アイマス編

2023年オタク活動の振り返り、ラストはアイマスの話です。
今年は特に、自分の中にあるアイマスへの熱量を再確認したり、一方でそれとどこまで付き合っていくべきか?みたいなことを考えさせられた年だったように思います。
ここまでラブライブと競馬の話をしてきてお分かりのように、最近の私は以前のようにアイマスに全力!!とは言えない状態です。現地参加しなかったライブ、配信すら見なかったライブも多くありますし、ゲームや創作という部分においても、以前よりアイマスに割くリソースが減ったのは否定しようのない事実です。
誤解なきように書いておくと、「アイマスが嫌いになった」とかではなくて、「ラブライブや競馬もアイマスと同じくらい好きになった」というのが自分の中の認識です。
そう、推し変ではなく推し増し!!!(ものは言いよう)

真面目なトーンに戻すと、アイマスは今も変わらず好きだけれど、好きに対する姿勢が少しだけ変わったこと、それでも変わらない部分があること。その両方を感じた一年だったように思います。


◯ライブに参加することで救われた2つの未練

今年はライブに参加できたことでアイマスやっててよかった、プロデューサーで良かったと思えた瞬間がニ度ありました。まるでそれまで積もった未練が浄化されるような体験で、「なるほど成仏とはこういうことか」と思ったものです。いきなり例えが物騒だな。
(※ちなみに異次元フェスの話はこの記事の最後でするので、ここではアイマス単体のライブについての話だけをします)
それが、2月の5ブランド合同ライブ・MOIW2023と7月末のシャニマスソロライブ・我儘なままDay2でした。

これらについてはライブ単体の話というより、それまでの自分のアイマスとの関わりが大きく影響する部分でもあるので、そのへんから書いていきます。

まずMOIW2023について。アイマスのいわゆるコンテンツ合同越境ライブは2014・2015に続き3度目となるのですが、私は過去の合同ライブに一度も現地参加出来ていませんでした。
2014は一番アイマスに対するモチベが低かったせいでチケットの応募すら忘れてて、「輝きの向こう側へ!」を見てようやくやる気を取り戻すも時すでに遅し。配信はもちろんLVすらなかった公演なので見ることができず。
2015に至っては無職で苦しんだ時期と思いっきり被っており、現地どころか2日目のLVのチケット代金を3DSとポケモンのソフトを売って捻出したというあまりにも悲しいエピソードがあります。
全部自業自得で笑うしかねえ!!ガハハ!!

したがって、「今度こそ現地でアイマス合同ライブを見る」というのは私のプロデューサー人生における悲願でした。
リアル友人のPと「ぜってえ行くぞ!」と意気込んでそれぞれ連番応募したら二人共当選してしまい連番者の確保に苦労するなどしましたが、初日の開幕で中村繪里子さんの「ドームですよ!ドーム!」の声が響き渡った瞬間にすべてはもう吹っ飛んで、あとは楽しいばかりの2日間でした。印象的なシーンは山程あって、全部書いてたらそれだけで数千字行ってしまうレベル。それでも一つだけ選ぶとしたら、Day2でM@STERPIECEをステージ上のアイドルたちと、そしてドームいっぱいの同僚Pと一緒に合唱できたあの瞬間は私のプロデューサー人生における一つのハイライトだったと思います。

そうして一つの大きな未練を成仏させることが出来た私に、もうひとつの大きなプレゼントとなったのが7月の我儘なままDay2でした。
シャニマス初のソロライブと銘打たれたこの公演では、現地参加はDay2のみの決め打ちでした。なぜなら出演メンバーの初出時、この日にのみ「有栖川夏葉役・涼本あきほ」の文字があったからです(※後にDay1にも追加出演が発表されましたが)。
これについても補足説明が必要かと思うのですが、シャニマスのソロ楽曲は2020年に発売されたCD「COLORFUL FEATHERS」シリーズにて世に出た後、同年の3rdライブツアーにて披露となりました。ところが2020年といえばコロナ禍の真っ只中であり、中でも東京公演Day2は緊急事態宣言の煽りを食らって無観客かつ配信のみになってしまいました。同僚たちと通話しながら配信を見て、「なんで私達はあの場所に居られないのか……」と嘆きあったことを未だに覚えています。その3rdツアー東京公演Day2というのが、よりにもよって私の担当である有栖川夏葉のソロ曲「Damascus Cocktail」が披露された公演でした。
したがって、我儘なままDay2は「夏葉のソロ曲を現地で聞きたい」という私の願いを、もう一度叶えてくれる場であることが確約されていたのです。

このライブは、両日「283プロ所属アイドルのソロ曲を全て披露する」が最大のコンセプト。加えてもう一つの大きな軸として「オリジナルの朗読劇を用意し、そのストーリーの文脈の中に各アイドルのソロ曲を配置していく」という構成が取られていました。
初日は真乃と雛菜が主役ポジションで、これがわかった瞬間に「Day2の主役は三峰と夏葉である」ということがほぼ確定。なぜなら、この四人がコロナ禍で無観客公演となった3rdツアー東京公演Day2でソロ曲を披露したメンバーだったからです。高まる期待の中で現地に向かった私を待っていたのは、想像以上の風景でした。

まず朗読劇の内容がめちゃくちゃ良かったです。大学の同級生として出会った三峰と夏葉のお話だったのですが、音楽の道を諦めようとしていた三峰を夏葉が「私がまだライブを見ていないもの!」って我儘で引き留めようとするところでボロッボロ泣いてました。これも私自身の話で恐縮なのですが、私が夏葉に出会った2018年の初夏は前の職場でだいぶ詰みかけてて死にそうになっていたタイミングで、夏葉の強引さに救われる三峰という構図がまったく他人事に見えなかったんですね……。
そんでもってセトリの大トリが夏葉ソロだったのがトドメ。
Damascus Cocktailが生で聞けるなら……というささやかな願いを抱いて武蔵野の森に向かった結果、見られたのは最高の景色でした。アイマスライブでソロが大トリというのも異例ですし、私は信号機とかセンターポジションのアイドルを担当にすることがなく、担当に大トリが回ってくるチャンスがあまりないため、そういう意味でも非常に稀有な体験でした。そんなことに頭を巡らす余裕もなくひたすら泣きながら夏葉のペンラ振ってたんですけどね……。

ここでちょっと面倒な話をすると、私は今のシャニマスのすべてが好きとは残念ながら言えません。2021年のSHHis実装あたりからイベントコミュの温度感が自分の好みに合わないことが増え、全部見るのがどうしてもしんどくなってしまった結果、見たいやつだけ見るみたいな状況が続いています。読まないこともあるのにイベントコミュは毎回律儀に開けているのもまたアレですが……。とりあえず引いたはいいけどコミュみれてないカードもだいぶたくさん溜まっています。
今年話題をさらった5thライブの演出も、「こういう尖ったことが出来るのはシャニマスならではだけど、さすがにちょっと全肯定は出来ない……」と苦い顔をする羽目になり、シャニマスというコンテンツとの距離感を測りかねるようなもやもやした感覚がずっとありました。
ただ、我儘を経て「自分は夏葉担当Pであり放クラPである」ということを再認識したことで、シャニマスの全てを愛せない自分を受け入れられるようになったような気がします。かといって問題が全部解決したわけではないので、これからもいろいろ思い悩みつつシャニマスとは付き合っていくのでしょう。けれど、自分の軸は分かったのでそこだけはブレないようにやっていけたらいいなと思います。とりあえず6thライブは大阪両日参戦決定しました。現地で一緒にハナサカサイサイしましょう。
シャニアニの評価についても、第三部を見終えるまでは保留とさせていただきたいと思います。第一部は放クラ回が良かったし、第二部はだいぶシャニマスっぽい独自要素が出てきて好きでした。元気があったらなんか総括とか書くかも。
あとシャニソンはイベントでサポカを配ってください!!!課金ガチャ回さないといつまで経っても強くなれねーぞこのゲーム!!!

◯10周年とミリアニで再認識したミリオンライブというホームのありがたさ

もう一つ今年の大きなトピックは、ついに10周年を迎え、好評の内にアニメの放送も終了したミリオンライブについて。
まず、10周年イヤーがここまで実りの多いものになるとは、正直今年が始まった時点では思っても見ませんでした。
もちろん久々の武道館となった9thライブも、グリー時代の楽曲のみでセトリを組んで古のグリPが思い出ボムで全員死亡した10th Act-1も素晴らしかったです。5th~9thライブを総括した10th Act-2では、6thSSA以来となるミリオン単独ライブ現地参戦でめちゃくちゃ楽しませてもらいました。「恋のWa・Wo・N」なんなのあれ?やばすぎない?私は死んだが?

でも、どれだけ上半期のライブが素晴らしくても。
否、素晴らしかったからこそ。
先行上映が始まるまでみんなやっぱり不安だったんじゃないでしょうか。
ミリアニの出来が……!!

ぶっちゃけた話をすると、私自身もAct-2に参加してようやく「ミリアニ見るか……」という気分になり、ムビチケ買ったのはなんと第一幕先行上映の一週間前でした。
それもそのはずで、アニメ化の初報が出てから3年弱経っている上、フル3DCGアニメという形態、尺の問題、そこから派生するそれぞれの担当アイドルの出番問題などなど、不安要素は山積み。なにかのイベントだったかインタビューだったかの「心配するような出来にはなってないよ!」というぴょんさんの発言ぐらいしかポジ要素が見当たらず、さながら暗黒期に入ったプロ野球チームの開幕前のような状況。私も正直「100円でも200円でも損したって思いたくない」という気分でムビチケを買いました。今考えるとあまりにも酷い動機だ……

ただ、幕が開いた結果待っていたのが最高の景色だったことは皆様ご承知のとおりかと思います。
未来・静香・翼、信号機の三人を主軸に「劇場のこけら落とし公演」というゴールを目指して進んでいくストーリー。僅かな出番でもきちんと各アイドルの個性を見せるシーンづくり。ちょっとだけでも出番あったら良いなと思ってたASの先輩たちも物語できちんと役割を果たしてくれるし、新曲も盛り沢山。全体のストーリーラインが山あり谷ありだったミリオンライブの10年間そのものを思い起こさせるような作りだったのも、長年のミリPとしてはたまりませんでした。

パンフレットなどのスタッフインタビューを読むと、本当にミリオンライブというコンテンツが好きなスタッフさんたちが集い、最高のミリオンライブのアニメを作ろう!と尽力してくれたことがわかります。更に10年間キャラクターに向き合ってきたキャスト陣の演技も最高でした。特に主役の信号機三人のキャラクター理解に裏打ちされた演技の深みは、10年目の今だからこそ出せたものだと思います。
そして、プロデューサー役の中村源太くんのアツい演技と、コンテンツに対する熱意も本当に素晴らしかったと思います。源P、あなたは本当にアツくて頼りになる最高の同僚です。これからもどうかよろしくお願いします!

そんな8月の先行上映から最終回の地上波放送までの時間、昔からの同僚Pや新人P、キャストもスタッフさんも全員ひっくるめて、みんなで楽しくワイワイ言いながら過ごすことが出来たのはミリオンライブのプロデューサーをやってきた中でもひときわ充実した日々でした。

そんな中で改めて思い出したのは、自分とミリオンライブというコンテンツが過ごしたこれまでの時間でした。全部書くとどれだけ文字数があっても足りないのですが、楽しいことも苦しいことも本当にいろいろありました。けれど、私が大好きなミリオンライブってこういうコンテンツなんだなってアニメを見て改めて確認できました。それが本当に嬉しい。
まっすぐな夢も、アツい展開も、とんでもないやらかしも、ちょっとしたおふざけも、そして最高のステージも、全部ひっくるめて私の大好きなミリオンライブなんです。

折しも11話のライブ冒頭の挨拶で、我らがシアターの委員長・田中琴葉がこんな言葉を述べていました。

「シアターはみんなにとって家のような場所です」

このセリフを映画館で聞いたとき、心から頷いている自分がいました。
私が765プロライブ劇場の扉を叩いたのは2014年。当時公開された劇場版アニメ「アイドルマスター 輝きの向こう側へ!」を見て、七尾百合子というアイドルに惹かれたのが理由でした。
これは何度か書いていることなのですが、「輝きの向こう側へ」を見にいくとき、「これが面白いと思えなかったらいよいよプロデューサー引退だな」というところまで思いつめていたのは今でも覚えています。
その結果ミリオンライブに出会えたからこそ、私は今もプロデューサーであり続けています。そういう意味で、今の私はミリオンライブなくして存在しなかったはずで、私にとってもまたシアターとミリオンライブは「家」のような場所なのです。
シアターの一駅隣(または金沢の山奥)にある学校で活動するスクールアイドルを応援したり、時速60kmで疾走する人馬の筋書きのないドラマに夢中になったとしても、あるいは別の事務所でアイドルをプロデュースしていても、私のホームはやっぱりミリオンライブと765プロライブ劇場なのだと思います。

来年2月の10thツアーAct-4の最終日に行われる39人全員集合ライブをもって、おそらく10周年イヤーの熱狂は幕を下ろすことになるでしょう。
それでも、まだまだミリオンライブは止まらねえし、ずっともっとその先を見ていきたいし、一緒に走っていきたい。
そう思わせてくれたミリオンライブ10周年の素敵な日々とミリアニに伝えたい言葉があるとしたら、もうこれしか無いと思います。
輝く時間をありがとう!!!!

ちなみにミリアニについては、円盤の予約が増えればニ期の確率もあがるらしい(情報筋:ぴょんさん)ので、皆様ご協力よろしくお願いします!!!(宣伝は基本)

◯おわりに:「大好き」と「楽しい」で繋がる世界なら

最後にコンテンツの枠を超えた話題として、異次元フェスの話をちょっとだけして締めたいと思います。

異次元フェス……公式的には今回のイベントは「アイラブ歌合戦」という言い方をして欲しいらしいので以後こっちの表記を採用するのだけれど……
このイベントが発表されたとき、あなたはどんなことを思いましたか?

私はもう、「めちゃくちゃ楽しみ!アイマスとラブライブ両方好きで良かった!」以外の感情がありませんでした。
もちろん、チケット取れるのかとか、どういうセトリになるのか(てかJUNG◯が日和ったセトリ組まないか?)とか、不安がないわけではありませんでした。ただ、昔に言われていたようなアイマスとラブライブの対立関係が云々みたいな不安は私にはありませんでした。
なぜかって、私自身がアイマスもラブライブも両方好きだし、周りにも同じような人が何人もいたからです。中には異次元フェスに向けて相手のコンテンツを予習してる人もいたりして、始まる前からもう両コンテンツの間に壁は存在しなくなっているという実感がありました。
そもそも、とっくにμ'sが歌ってくれてるんですよ。「壁は壊せるものさ」って。

実際にフェスが終わった今はどうでしょうか。
あの光景を見た人たちの多くが、今まで知らなかったコンテンツの輝きを浴びて目をキラキラさせている状況が、ずっと続いているように思います。
うちのTLに限っても、蓮ノ空の話題は以前と比較にならないくらい増えましたし、虹ヶ咲6th愛知公演に足を運んでくれた同僚Pもいました。一方で、ラブライブを通じて知り合った人から「このアイドルが好きになりました!」「プロデューサーさんたちの情熱がすごくて感動しました!」という言葉をもらったりしたのもめちゃくちゃ嬉しかったです。
コンテンツの垣根を超えてそれぞれの好きなことが繋がっていく景色を見て、これは多分私がずっと見たかったものなのかもしれないと思いました。

さて、Twitter(※宗教上の理由でXとは呼ばない)をはじめSNSってネガティブな話題の増幅装置になってるって言われて久しいですよね。「悪貨は良貨を駆逐する」って言葉があるように、ネガティブなものの方がポジティブなものよりも拡散力は強いのかもしれません。
でも、好きなものや楽しいことの話をしてるときって、やっぱりポジティブな盛り上がりがあるじゃないですか。きれいごとだとしても、私はその力の方を信じたいんですよね。
隣の芝は青いとも言いますし、その渦中に飛び込んでみれば悪いところだって見えてくるのかもしれません。私だってこの記事の中でシャニマスの今の感じ合わないよーって愚痴ってるしなぁ……w
でも、ネガティブな部分よりもポジティブな部分「楽しそうだな」って直感を信じて飛び込んでみるほうがたぶん良いことあるよ!っていうのは声を大にして言いたいです。

ここまでラブライブと競馬とアイマス、それぞれの話をしてきた訳ですけど、結局全部楽しそうだなって思って始めたし、楽しいと思えてるからずっと続いてるわけで。
そうやってここまで走ってきてたどり着いた現在地に、私は今のところ大きな後悔はありません。小さな後悔はたくさんあるけど……w
とっ散らかってきたので無理やりまとめに入ると、好きなこと、楽しいことで世界が広がっていくならハッピーだと思いますし、これを読んでいるあなたにとっても、私にとっても2024年がそんな時間になればいいなと思っております。

そんなこんなで、来年も元気に私はオタクやってると思います。
充実した一年ではありましたが、反省点があるとすれば今年はあんまり動画作れなかったので、来年はもう少し加減頑張りたいなーと思っております!!合作動画とかに拉致してくれてもいいよ(フラグ)

ではでは、皆様良いお年を!!!

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