【ボカロP HABA誕生物語】第2話

※前回までのあらすじ
ついに、高校デビューを果たした HABA!
しかし、その道は決して平らなものではなかった!
なんと軽音楽同好会で共に活動していたバンドメンバー達が急に部活に来なくなったのだ!どうするHABA!!
HABAの運命はいかに!?

ということで第2話の始まり始まりー。

バンドメンバーとの別れ、そして新たな出会い

バンドメンバーが部活に来なければ私も部活に行く意味がありません。なぜなら部員が他にいなかったからです。私はその頃から家でちょこちょこ好きな曲の練習をするだけで大した活動はしていませんでした。

しかし、半年程度経ったある日突然私以外のバンドメンバーが部活に参加し練習を再開していたのです。
あれ?私は?
と、思いましたがそもそもそのメンバーとはあまり仲も良くなかったし最初に練習に来なくなった時も私はそのことを知らされていませんでした。

そこで気付きました。
そもそも初めから僕はバンドメンバーではなかったと…
もうこうなったら本末転倒というか、全てのやる気がなくなってしまった私はギターも練習せず、ただ友達とゲームをして遊んだりしていました。

ただ、ずっとそのままではいけません。
私自身、ギターが下手だったから除け者にされたのだという強い自己嫌悪に陥っていたので、その反動から皆を見返してやろうという気持ちが次第に強くなっていきました。

その当時、高校3年生になっていた私は進学先を決める段階でした。
私の中では大学に進学する気は全くなく、行くなら専門学校だと考えていました。

私には2つ選択肢がありました。
1つ目は美容師の専門学校に通うこと。2つ目は音楽を学べる専門学校に通うこと。
かなり悩みました。勿論、どちらもそこまで安定した収入を得られる仕事に就けるとは思っていなかったので。
本当にやりたい方はどちらか真剣に考えました。
結果はやはり音楽でした。
私は音学の専門学校で本格的に音楽を始めようと決心したのでした。

1話で登場したAくんの話に戻りますが
Aくんは歌は上手かったのですが軽音楽同好会には入っていませんでした。
ただ、一緒にバンド組んで活動しようという熱い誓いを立てていたのでこれを機に同じ専門学校に通い、勉強しながらバンドを組んで活動しよう!
と2人で話をしていました。

そんなある日、衝撃的な事実が発覚したのです。
『俺、単位足りんわ』彼が発した言葉はあまりにも虚しく、私の心を突き刺しました。
そう、Aくんは留年になってしまったのです。
結果、彼は留年せず退学をしてフリーターになることを選んだのですが…

 HABA専門学校入学


無事高校を卒業した私はついに念願だった音楽系の専門学校に入学することになりました。
ちなみに一緒にバンドを組む予定だったAくんとはルームシェアをしながら一緒に活動していくことを決めました。フリーターであるAくんが多めに家賃を払い、私は学校で学んだ知識を共有する、win-winな関係でした。

私が入学したのはアーティストコースという楽器の講師やプロを目指すコースでした。
もっと細かく分けると、私は作曲家専攻ではなくギター専攻でした。その頃はまだ作編曲の楽しさに気付いていなかったからです。

私は入学式後、早めに友達を作っておきたいと思い、食堂での待ち時間に近くに座っている話かけやすそうな男性に話しかけました。
私が入学した専門学校は音楽のコースの他にゲームやパソコンのコースもあったので彼がどこのコースか知らずに話しかけたのですが、驚くことに偶然音響のコースの人だったのです。
これは運命かと思いました。音響コースとアーティストコースは合同で授業やライブをやったりと切っても切れない関係だったので、2人でめちゃくちゃ喜んだことを思い出します。今後は彼のことをCくんと呼びます。

ちなみにCくんは専門学校編の最後にまた登場するので覚えておいてね。

と、今回も少し長くなってきたので
ここまでにしておきたいと思います。

1話より長くなってしまいましたがここまで読んでくれた方ありがとうございます。嬉しいです!
続きをお楽しみに!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?