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#3 自己紹介③ 走る/デビュー戦。


今日は雨。
物事を思い出すには、ちょうどいいBGM。
ゆっくり記憶を手繰らせる。

元々私は山の麓に家があり、
どう頑張っても山を登らないと帰宅できない立地に住んでいた。
今思うと18年間そうやってたおかげで
健脚になれてるのかなと思う。
(親に感謝。)



一番初めに走ることで自信を持ったのは
小学1年生のときの運動会。

同じチームの6年生のお姉さんがすごく優しくて、
褒めてくれて
励ましてくれて
(もちろん速くてカッコよくて)
単純にこの人のために走ろう!!と思った。(笑)

選ばれたという責任も
幼い心には大きくて、給食の時間を減らしての練習も、前向きに頑張れた。

本番は、チームカラーの青色の襷をかけ、青色のバトンを繋いで校庭を走り抜ける。

順位はよく覚えてないけど、
気持ちよかったことは覚えてる。

襷もバトンも
よく晴れた運動会当日の青空と同じ色で
『青』という色が好きになったのをよく覚えている。

お姉さんがくれたお守りもお手紙も嬉しくて。

憧れの人に緊張しながら、その優しさに7歳の私はこっそり感動していた。

走り終わった後の爽快感と空の気持ちよさ
そして、この先輩のかっこよさに、
走ることはいいことだ!と刷り込まれてしまったのだと思う。



そんなこんなで時は過ぎて←

大会デビューは小3の時。

テレビの放送もある、長野県全体の大会。

クラスで目立つお友達に声をかけられた私は
え?わたし?と思いつつも
嬉しくてお誘いにを受け走ることに。


お昼休みも自主練習。
休み時間の校庭は
ドッチボールのボールが飛んできそうで
縄跳びやってる集団を避けつつも
バトンを渡す位置や、タイミングを練習。
今思うと誰が教えてくれたのだろうと思うけど
みんなで話し合いながら
練習してたのをよく覚えている。



そして本番。
初めての競技場は思ってたより広く感じた。

独特なタータンの匂いとカメラも数台。
ハチマキを巻いたりしている他校の小学生にビビる。
みんな譲らなそうな目つき。
緊張感が高まる。

一方私友達は度胸があるのか
のんびり和やかにウォーミングアップ。
リラックスして、笑いながらストレッチをしたりして
カメラをチェックしてるくらいだった。
(なんなら更にかっこいい他校の男の子をチェックしていた。笑。小学生なのに今思うとすごい。笑。)


そして、本番前。
私は3走。
アンカーにバトンを渡す役目。
もちろん、この頃は3走をどう走るかなんて考えてもないしちゃんとバトン渡せるかなあ?とか、転びたくないなあとか、そんな気持ちでいっぱいだった。

招集といわれる本番前の集合で、
ゼッケンと名前とシューズを確認される。
その大人もキビキビしてて、またビビる。
でも、大丈夫と言い聞かせ、
とにかく落ち着くように心がけた。

確認が終わり、それぞれの走る位置まで移動する。
さっきまでいた同級生3人とも別になる。
やっぱりちょっと心細い。

なかには慣れた感じの子が視界に入り、
同じ小学生かと思いつつも、
遠くにいる仲間もきっと同じ気持ちだと
スタートの位置についた。

あとは自分がやるだけ。

小さいながらに覚悟を決めた。
落ち着こうとすればするほどドキドキが高まり
いよいよレースが始まった。




よーい、ドン!の音を聞き
米粒程遠くに走る仲間を目で追った。
最初のバトンパスの様子はよく見えない。
でもとくに問題はなさそう。

そして2走の友達が真っ直ぐ走ってくる。

いよいよだ!

姿勢を倒す。

踏切位置をしっかり見て
練習した通りのタイミングでスタートを切る。

一瞬自分だけが走りだしたような感覚があった。


必死で走る。

それ以外のことはよく覚えてない。


必死に走った先にいた友達にバトンパス。

最後のバトンパスも無事に通した。
追いついてよかったあ、、と、
アンカーの友達の背を見つめる。


どくどくと少しずつ
上がった心拍数と呼吸。

ふわりと冷たい風が吹き、ふうと、大きく息をついた。


順位はよくわからないけど、
とにかくやり切った。


走り終わって、荷物をまとめてお母さんたちに会う。
みんな速かったよー!!と
嬉しそうな顔がただ、嬉しかった。
いろんなことが吹き飛んだ。

そのあとのことをちゃんと覚えてないのだけど
(タイムレース決勝なのか、決勝に進んでたのか)



結果は全体の2位。
大きな銀メダルと賞状をもらった。


クラブチームに入ってない4人が
銀メダルをもらったときはみんなびっくりで。


普段怖い担任の先生も嬉しそうで
それを見て嬉しかったし、

校長先生に
『はなたかだかです』という言葉の意味が
小3の私にはよくわからず
頭に???がありつつも
楽しそうな先生の顔を見て嬉しかったのを覚えてて。

こういう大人の表情をみて

その後走る事を頑張れたり
お芝居を頑張れたのは
絶対にこの時の体験があったからだなあと思います。
本当に大事な経験でした。


その後も小学校生活では
シーズンにはリレー大会や駅伝大会に出場。


正直、長距離は得意じゃなかったけど
友達と一緒ならやってみようと思えた。
襷やバトンを繋げる瞬間がやっぱり楽しかった。


今、一緒に走った友達はなにしてるかな?


向こうは覚えてないかもしれないけど
私は、その一人一人が頑張ってた姿を
今も、ちゃんと覚えてる。


時折そういうみんなの姿を思い出して
自分を奮い立たせてる。

大人になるとこういう大事なことを忘れちゃいそうで
また走ろうって思って
ちょこちょこと続けてます。

今度はどんな形で走っていくのかな?
あー走るの好きだな、走りに行こう〜!!


ひとまず、今日はこの辺りで^ ^
走ることはまた書きます〜


#4へ続く。


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