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ネガティブな感情は悪モノ?
世間一般的にネガティブよりはポジティブの方が良いこととされていますが、
これまでのわたしも、ネガティブはいけないこと、どんな時もポジティブであるべきだという信念のもとで生きてきました。
"失敗や間違いを起こしても、そこから学んで次に活かせばいい"
"大切な人を亡くしても、このことがわたしに教えてくれていることは何だろう"
こんなふうに、起きたネガティブな出来事をすぐにポジティブな方向に解釈し直して、前を向こうとするのがこれまでのわたしの性質でした。
ネガティブな状態で長くいるのは苦しいだけだし、ポジティブな自分でいる方が性に合っているし、自分は強い人間だと思っていたので、これが当たり前で無理をしているつもりもありませんでした。
ある意味、こんなふうにポジティブに過ごせたら理想じゃないかと思われるかも知れません。
けれど、そこに何か見過ごせない違和感を感じるようになりました。
何か特別なきっかけがあったわけではないのですが、このいわゆる「強さ」が本物ではないような違和感、どこか安心できないような感覚、
この微細な感覚を感じ取ることができたのも、退職をして自分と向き合う余白の時間が充分にあったからかも知れません。
これまでわたしがやってきたことは、
ネガティブな感情を極力感じないように、できるだけなかったものにするようなやり方でした。
これが「強さ」だとしても、
しなやかさがなく、硬い棒のような感じです。
無理をし続ければきっといつか折れてしまうでしょう。
でも、いろいろな心理学やスピリチュアル的な学びから、どんな感情も必要な感情と知り、
これまでの自分が一辺倒であったことに気づかされました。
悲しい
つらい
悔しい
恥ずかしい
自分が抱いたネガティブな感情に気づき、少しずつその感情に向き合うことで
弱音を吐けなかった自分
親に心配かけたくなかった自分
いつも明るく元気な人でいたかった自分
気の許せる友達にさえ
弱音を吐いたり心配をかけるのは迷惑だ
と思っていた自分
そんな自分のつよがりに気がつき
自分が自分に認められることで
癒されていく自分がいました。
"ネガティブな感情もあっていい"
そう思えることが、妙に今のわたしに落ち着きをくれるのです。
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