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【ヤクルト】ヤフーレ、6/9日本ハム戦で見えた変化

前回ヤフーレの記事を書いたので、
まずはそちらを読んでほしいというのはありますが

大雑把に今までのヤフーレを振り返ると

・チェンジアップを軸に速球,半速球を
 積極的にゾーンに投げ込むことができている

・対左打者の攻め方には明らかに課題がある

この2点で大きく語ることができます。

特に『対左打者』については
かなり僕も疑問視していたのですが、

先日の6/9 対日本ハム戦(神宮)にて
7回無失点の好投を見せた際に
対左への新たな回答が見えた気がしたので

今回はその気付きを書いていきます。

①ナックルカーブの使用率UP&有効活用 成功

まずは3/31-6/1までの9先発分の投球割合(左)と
6/9の投球割合(右)を比較してみましょう。

最も投球割合が高く軸であった
チェンジアップが減り(27.0%→16.7%)
その分ツーシーム(18.6%→30.2%)と
ナックルカーブ(14.4%→21.9%)が増えました。

続いて、
1試合ごとの投球割合の推移
対左・対右ごとにチェックしてみましょう。

4/29-6/1にかけて、左右問わず
チェンジアップへの依存度が高まっていました

6/9の登板では、
その偏りを主にナッカやツーシームへと
分散させている
ように見えます。

前回のヤフーレ記事では

追い込んだ後に使える
速球,半速球以外の選択肢を持ちたい

と書いていて、
その1つに『ナックルカーブ』を挙げていましたが

6/9の日本ハム戦ではそれを実現できた場面が目立ちました。

代表的なシーンが、この2回の対戦。

本音を言えば、
決め球としてナックルカーブで
バシバシ空振りを取ってほしいですが。笑

この日はナックルカーブ
対左を.000(4-0)で打ち取れたのは収穫でした。

②チェンジアップ SFF的落ち球としての使用

ヤフーレのチェンジアップは
基本的にストライクゾーンの中で
縦カットのように"動く"

という印象が強い球種です。

しかし、6/9の登板では
意図的に低めへ"落とす"使い方
していたように見えました。

最も印象的なのはこの対戦。

相手打者はパリーグの投手・加藤ですが、
低めにチェンジアップを落として空三振を奪います。

この他にも、
意図的に低めへと
チェンジアップを落としているのでは?
という場面が何度か見られました。

どうしても今までのヤフーレの組み立てだと

ストライクゾーンでは勝負できるけど
決め球らしい決め球が(特に対左には)無い

というのが弱点でしたが、
もしチェンジアップをスプリット的に落とす
という使い方ができるのであれば
決め球問題も解決できるかもしれません。

今後、ヤフーレがチェンジアップを
"動かす"のか、"落とす"のか、
"落とした"上で空振りが取れるのか、

注目していきたいと思います。

③ツーシーム&カット 対左の内角への使い方

実は、今回最も収穫に感じたのはここです。対左打者への
・ツーシームで内角フロントドア
・カットボールで内角を抉る(えぐる)

この2つのコンビネーションが
抜群に冴えわたったのが印象的でした。

(フロントドア=ボールからストライクへ
 入ってくるような軌道のことを指す)

ヤフーレの球種の軸である
・チェンジアップ
・ツーシーム
・シュート気味のストレート

全て対左打者からすると
逃げていく軌道
なので、

左打者は踏み込みやすいですよね。

なので、

「フロントドアのツーシーム
投げてくれねえかなあー」

「でもそんな簡単じゃねえよなー」

と思っていましたが、

この日のヤフーレは
フロントドアツーシームを
簡単に見えるように使っていたので
めちゃくちゃビビりました。

これ、マジで見ていて気持ちいいので
あの日の投球がまぐれではなく
今後も継続して使っていってほしいなと思います。

内角のカットボールも難しい球ですよね。
少しでも甘くなると失投になるので
ベストなコースはとても狭いように感じますが
この日の内角カットは絶妙でした。

内角のカット自体は前から
使おうとしている様子は感じてましたけどね。

これが安定してできるなら、
内外の使い分けだけで
ゴロを量産できそうですが…。

まとめ

①チェンジアップの使い方
②ナックルカーブの決め球化
③内角ツーシーム(&カット)の攻め方

この3点に注目して、ぜひ皆さんも
今後ヤフーレを見ていきましょう。

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