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やっぱりドラえもんは私のバイブルだった

昨年のことになりますが、STAND BY ME ドラえもん2を見てきました。
幸運にも初日舞台挨拶のチケットが当たり、大人ののび太の声優を務めた妻夫木聡さんをはじめとする声優陣・スタッフのお話も聞くことができました。
今回はこのご時世ということもあり、試写会は行われず、初日が本当に初のお披露目だったようです。

私は、かれこれ20年ほどドラえもんファンで、今回原作となった、おばあちゃんの思い出をアニメで見た世代であり、この物語が大好きでした。
映画で描かれていたのは、原作をもとにしたオリジナル作品となっており、少しづつ元の情景が切り取られているような感じでした。映画を観終わった感想としては、やっぱり感動して、ドラえもんっていいなという、うまく表現できませんが、いい映画でした。
でも、原作のおばあちゃんの思い出ファンとしては、昔のアニメでありながら、のび太の表情や間の取り方などが絶妙で、そこに言葉はなくともグッときてしまう、そんな私にとって最高である原作の情景は忠実に描かれていなかったような気がします。
その代わりに、のび太のパパ・ママの老け方と言いますか、すごくリアルで、なんか目の奥が熱くなってしまいました。
原作の感動とはまた違った感動がありました。

個人的には、20代半ばの何につけても絶妙で心が落ち着かないような変動期が、同じ世代として共感できました。
おばあちゃんやおじいちゃんは、やっぱり孫の結婚相手に一目会いたいと思うものなのかなと思うと、自分が果たせなかったことにやるせなさを感じたりもしました。
このご時世に、自分を取り巻くいろんな人とのつながりや、ふれあい、命を繋ぐということ、移り変わる時代を生きること、なんだかとても重くのしかかってきました。
すごく主観が入ってしまいましたが、これを観てみんな違う感想や思いを持つのだと思いますし、持っていいのだと思います。

こんな時だからこそ、観られてよかった。
家族や友人に感謝し、大事な人を大事にし、自分を大事にしようと思いました。
ありがとうドラえもん。

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