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ありがとう、の数が過去一番の年でした。〜独立する上司にたった1人でついて行ったらどうなったか?の話〜

こんばんは、はーこです。
実家の犬をむにーーーっと伸ばした写真が気に入りすぎて待ち受けにしましたが、コンビニのSuica支払いがやや恥ずかしい今日この頃です。

2022年が終わろうとしていますね。年の瀬に自身の振り返りに思いを馳せる方も多いことかと存じますが、例に洩れず私もそんな気分でおります。

みなさまにとって、今年はどんな一年でしたか?

私にとって、2022年は、仕事において最も"ありがとう"をいただいた年だったと感じています。たくさんの方から"ありがとう"をいただけた感謝の気持ちを忘れないように、そして、私自身も、日頃から"ありがとう"を惜しみなく言える人であり続けるために、ノンアルコールビール片手にぽちぽち言葉をまとめていきたいと思います。

ベンチャー企業で働き続けて8年目、4社目の会社へ転職。

2022年5月、それまでの会社を退職し、新しく立ち上げたばかりの会社の、社員1人目になる転職をしました。

お世話になった方へのご挨拶をしていく中で、多くの方から激励をいただけたのですが、一方で"不安ないの?大丈夫なの?"と、心配をいただくこともありました。

これまでありがたいことに、ある程度お給料もいただいていましたし、会社立ち上げに関わったことはなかったですし、組織やチームで仕事をすることの方が向いていると思っていたし、多分わざわざ新設会社に行かずとも自分の年収を上げられる転職ができる自信はありました。

ですが、何より、"今の自分を一番求められている場所、環境、人の元で働きたい"という気持ちが強く、割と二つ返事で"独立するから一緒にやらない?"というお誘いに"はい"と答えた次第です。

私は自分自身、仕事で"これをやりたい"という確固たる意思はあまりなく、端的にその人が好きかどうか、その人のために尽くしたいと思えるかどうかを常に軸にしている人間でした。逆に言えば、相性が悪い相手だと、勝手にストレスを溜めて時には具合が悪くなるくらい、好き嫌いがはっきりしています。これが私の弱点でした。

仕事において、自分の得意、好き、やりがいを理解してくれる人と出会えることは、どれだけの奇跡と確率の元にあるのだろうか。

社会人8年目を迎えて、そんなことを日々考えていた中で、私は間違いなく今の会社の代表と一緒に働くことが自分にとって一番の環境だと、誰に何を言われようが信じていました。事実、これまでどれだけ助けられてきたか、私の成長を促していただけたか、苦しい時に声をかけてくれたか、その恩もありました。認められたい相手から認められて、会社新設に関して最も重要とも言える1人目の社員になってほしいと言われること。こんな嬉しい経験できる人もまた、確率としては相当低いだろうなと、もう一度自分の仕事のスキルを磨き直すくらいの気持ちで転職を決意したことから、2022年が始まりました。

会社設立過程では、社名を考えるのが一番楽しかった

リーマン人生だったので、会社を作ることなど当然経験したこともなく、登記にいくらかかるのかとか、何が必要なのか、税金や保険がどういう仕組みなのか、給与の本質は何なのかなど、恥ずかしながら全く知りませんでした。

これまで、いかに会社、管理部が会社全体の下支えをされていたのかを、改めて痛感しました。ですが、時代に恵まれていたのもあり、実は会社を作ること自体はそのノウハウやシステム、情報に満ちた社会なので、そこまで難しいことでもなかった、ということも知ることができた気がします。

私自身が会社設立の諸手続きをやったわけでなく、そこは代表の動きを横目眺めていた程度だったこともありますが、恐らく今後もし自分が会社を作ろうとしたとき、何をすべきかくらいは学べたような気がします。ビジネスにおいてはよく、"経営者視点を持て"と言われますが、その本質理解はやはりやったことがある人間でないと分からないこともたくさんあるなと実感できました。

私が会社設立に少し関与した中で、一番楽しかったのは社名と理念を決める過程です。日本には178万社の国内法人数があるようですが、そのすべての会社に社名の想いが宿っている。当たり前のことを知ることができた気がします。親が子に名前に想いを込めるように、会社に私たちの想いを込める過程で考えたさまざまのこと。案はたくさんありましたが、その中でも"なんかしっくりきた"タイミングを共有できたとき、とても嬉しくなった気持ちをずっと忘れないようにしたいなと思いました。

いざ会社スタート。初月から請求書を作れるありがたさ。

私たちは、自社サービスを持っているわけではなく、支援業務をベースに会社をスタートさせました。

ありがたいことに、独立前から複数の案件をいただけていましたし、代表の人脈だけでなく、私を指名でお仕事をいただけることもありました。そして、初月から、無事請求書を作ることができました。

営業経験よりも、どちらかと言えば広報やマーケ、間接部門経験の方が長い私は、請求フローの確立やミスがない仕組みづくりをしてきた側なので、それはもちろん重要ながらも、自分の働きによるダイレクトな対価をいただけることがこんなに嬉しいことってないなと感じました。1通ずつ手書きで作ろうかなとすら思ったくらいです。請求書作成がタスクとしてではなく、自分への評価の確認の場となりました。通信簿みたいな気分です。

初月で売り上げが立ったことが、小さな一歩、大きな自信につながりました。設立して間もない私たちに、信頼と期待を寄せてくれたクライアントに、心から感謝しました。

ビジネスにおいて、主語はクライアント、お客様であり、提供すべきは課題解決

私はこれまで、そして今もなんとなくですが、お金をいただくことにちょっとだけ引け目を感じてしまう性格です。

私なんかにお金を払ってくれるなんて、本当にいいのだろうか。この金額に見合った仕事が本当にできているのだろうか。この金額は、高く見積もっているのではないだろうか、もっと安くした方がいいのではないか。

ですが、この考えは少し間違っていました。なぜなら、それは自分が主語であり、成果や対価はクライアント、お客様が決めることだからです。

クライアントの課題は何か、もしかしたら言語化できていない課題もある中で、私たちが解決できることは何か、それにより、クライアントはどんな利益を得られるか。ビジネスはどこまでいってもこれが全てだと思います。課題解決に向けて私たちはこんなスキルやノウハウを持っている、そのために必要なこと、成果を出すためにやるべきことをする。そこには当然費用対効果が求められるわけですが、対価が高いか安いかどうかは、クライアントが決めること。

決められたサービス、メニュー、価格を提供する型ができているのが組織であり、その枠を超えたことがなかったからこそ、私にはそんな基本的なことを根本理解できていなかった。だからこそ、請求書をつくること、対価をいただけること、それが自分の成果や価値とイコールであることの意味を、きちんと理解できた気がしました。

ルールや型がある組織が悪いなんて思っていませんし、それは素晴らしいことです。私もそのおかげでこれまで生きてこられました。ですが私は知れてよかった。これでもう、今の働き方に迷うことはなくなるなと感じます。

迷った時は、クライアントの声を聞く。そこにしか答えはない。ビジネスの本質でもあります。小手先の手法やギミック、小さな改善の積み重ねも当然重要ですが、本質を見失ってはいけない。どこまでいっても、私たちの価値はクライアントの課題解決。これを再確認できました。

ありがとう、をクライアントから最もたくさんいただけた年に。

普通に考えたら、お金をいただいているのは私たちの方なので、"仕事をご一緒させていただきありがとうございます"なのですが、今年は私たちの方が、クライアントから"ありがとう"をたくさんいただきました。

・いつも本当に助かっています、ありがとう
・相談乗っていただき助かりました!ありがとうございます!
・提案してくれたあの施策で、商談めっちゃ取れました!ほんとにありがとうございます!
・細かな配慮や立ち回りに、いつも本当に助けられています。ありがとうございます。
・件数めっちゃはねましたありがとうございます!この施策で成果上げられたので、次はこんなことできませんか?

クライアントからいただいた、さまざまな"ありがとう"を、メモに残してみようと数えてみたら、日々の細かなやり取りも含めて、この半年間で1000件以上ありそうでした。数えきれない量でした。なんか勝手に感無量で泣きそうでした。

会社設立して間もない私たちの方こそ、お取り引きいただいてありがとうございます、なのに。新規営業しなくても、こんなに引き合いいただけるなんて。だから私は応えなくては。課題解決、そして成果を最大化するために。

ライティングを生業にしたいという夢も叶った

そしてもう一つ。私は社会人1年生のときに、ライティングを生業にしたいという気持ちを公言していましたが、実はいまこの領域でも多くの引き合いをいただけています。

文章を書くだけでなく、文章の書き方をレクチャーすること、成果につながるライティングの考え方など、自分が手を動かすだけでなくそのノウハウをお伝えすること。ここにも意外なほどにニーズがあることも知り、ビジネスに繋がっています。

自分の好きなこと、得意を活かせる環境を得られたこと、そして感謝をいただけること、こんなに嬉しいこともないですね。あの時公言した過去の私のささやかな夢が、7年後まさか本当に叶っているとは思いもしなかった。ここにも何だか感慨深い気持ちになりました。

関わる全ての方々へこれからも感謝すると共に、私からもお返しできるように、現状維持ではなく常に改善と新たな打ち手を出せるべく、自身のスキルや経験を更に磨いていきたいと思います。

結論、独立する上司に1人でついていったら、迷いは消え、働く場所や時間が自由になり、生きがいを得た

最近どう?元気?

以前なら、こう聞かれると"ぼちぼち"とか"はいまぁまぁ元気ですー"ぐらいの回答だった気がしますが、今は"めっちゃ元気です!!"と言えるようになりました。むしろ、クライアントに対しても"調子どうですか?元気ですか!?"がアイスブレイクになっている気もします。

心身ともに、元気であること。
疲れた顔を見せないこと。
誰よりも明るく、いるだけでムードメイクできること。
機嫌良くいて、誰からも話しかけやすい存在になること。

実はずっと、ビジネスのスタンス、キャラとして私が目指していたのはこれでした。
ですが、自分でも分かっていながら、できないときが多すぎました。自分勝手に擦り減っていただけでした。

疲れとは、単に労働時間が長いから蓄積するものではなく、やり残したタスクに追われていたり、やりたいことができていなかったり、本当にいいのかといった迷いがあったり、これって本当に必要なのか、無駄なのではないか、などなど、心のコンディションによる要因の方が原因であることの方が多い気がします。

私は今、たとえ迷うことがあっても、それはあくまでクライアントの成果につながるのかどうか?集約するとこの1点のみです。だからそれは効果検証、仮説のディスカッションをすればいいので、苦ではないです。そしてそれが間違っていたら、訂正すればいいですし、究極それが間違っていてクライアント成果に紐づいていなければ自分の通信簿とも言える請求がなくなるだけ、とてもシンプルです。

課題解決ができていない、成果出せないと判断したら、躊躇なく案件を降りることもできるようになりました。それがクライアントのためだからです。余計なコストになるならば、私たちに価値はない。忖度なんて必要ない。

逆に、絶対クライアントにとってよいこと、成果になるならば、自信を持って提案しなくてはいけないなと。自分の能力や適正、スキルを正しく見積り、提案力を上げること。目下の私の目標はここにあります。

私が会社設立時の2人目として得たものは、働く場所や時間にとらわれない自由と共に、自分の可能性と成長伸び代を感じさせてもらえたこと、そして生きがいです。まだまだ未熟で、うまくいかないことが日々ありながらも、クライアントのありがとうを生きがいに、一進一退日々生かしていただけています。信頼と期待に応えられるように、まだまだやるべきこと、勉強すべきことがたくさんあります。毎日気持ちを元気に保って、自分の成長にも時間投資できるようにしていきたいと思っています。

2023年はサービス固めと3人目採用、海外旅行が目標

デジタルとECに特化する、これはブラさずに、まずは身近な方、ご紹介メインにやれることはなんでもやった、それが2022年でした。

いろいろ試した結果、そしてさまざまな方へ相談やディスカッションをした結果、ひとつサービスの型ができそうな予兆を得ました。来年はこの事業を元に拡販にチャレンジしつつ、会社のメインサービス固めをしていく年にできればいいなと思っています。

あと、当面2人でやっていくつもりではありましたが、仲間やっぱり欲しいねという話にもなったので、来年はもう1人メンバー増やせたらいいなとかも思っています。こればかりはご縁なのでどうなるかわかりませんが、もし新しいメンバーを迎えることになったとき、その方にとっても迷いなく、いつも元気で、クライアントの課題と成果にのみ向き合える環境であり続けて、生きがいを感じられる場所であるようにしたいなと思います。

最後に、両親と海外旅行に行くこと。前に父親がぼそっと"ベトナム行きたい"と言っていたので、"ふーん"と言っておきましたが、これも今年は何とか叶えたいと思います。

相変わらず長くなりました。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。そして、2022年私たちと一緒に仕事させていただいたクライアント、パートナーのみなさま、本当にありがとうございました。想いは口にして、言霊に。2023年も"ありがとう"をたくさんいただけるように、そして私自身もそれ以上に"ありがとう"と言えるように、生きていければと思います。

ガキ使がない年の瀬。なんか暇になりそうなので、孤独のグルメ見て寝正月します。みなさまどうぞ良いお年をお迎えください。

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