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35歳の私はティンカーベルになりたい

人生で初めてプロフィール写真を撮影した。

これまでもプロフィール写真を提出してくださいと言われた時に出すデータは何パターンかあったけれど、それらは取材などで撮って貰ったものをカメラマンさんの許可を得て使わせて貰ったかスマホで妹が撮ってくれた写真だった。

ちゃんと「プロフィール用」の撮影をしよう、と思ったきっかけは誕生日だ。今年の1月に私は35歳になった。何の覚悟も準備もなく、気が付いたら、その日を迎えていた。

年を重ねるのが怖いわけではないのに、なぜか誕生日は憂鬱で、その理由は幼い頃、誕生日に感じていた「特別感」を感じられないからかもしれない夫婦で記念日にプレゼントを交換する習慣もないからここ数年は外食をしてケーキを食べて終わりだった。それはそれで、充分かつ穏やかな誕生日で悪くないけれど、せっかくだから今年の誕生日は特別にしたいと思った。

それで、記念写真を撮ることに決めた。今、SNSのアイコンにしているプロフィール写真は髪の毛が派手な時に撮ったから最新の私の気分とも外見とも合っていない。

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だから今年の誕生日に撮る写真は「プロフィール写真」にしようと思った。前からいいなと思っていたカメラマンさんに友達を通じて撮影をお願いしたら、どんな服で、どんなポーズで、どんな写真を撮りたいかを教えて欲しいと言われ、考え込んだ。

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