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髪をピンクにしたら、【思考停止】を乗り越えられた

通っているヘアサロンのスタイリストさんの髪がとても可愛かった。頭のてっぺんは黒、真ん中は金、毛先はピンクという3色のグラデーションで、目に飛び込んだ瞬間、ぱあっと明るい印象を受ける。私の勝手な偏見でしかないけれど、髪にピンクをいれるのは、めちゃくちゃ陽キャか見た目で勝負する職業かうんとオシャレな人というイメージがあったのでそのどれでもない私は、髪をピンクに染めるなんて考えたこともなかった。

明るい色は地味顔の私には似合わないし、根が小心者なので「そういうキャラじゃない」という考えを自分に対して持っていた。それ以上に「これまでにやったことがないから、これからもしない」と当たり前のように思っていた。

でもふと口をついて出た「私もそんな髪の毛、してみたいです…」という自分の言葉が耳に入った瞬間、「してみたいならすればいいのに!」と思った。そして、スタイリストさんにインスタグラムで #ピンクヘアなどのタグを一緒に見てもらって 、なりたい髪型を相談した。そうしたら、見た目が派手になりすぎない髪の内側だけを染める方法…「インナーカラー」を提案してもらえた。

理想の髪型について喋っていると、ショートヘアーにも興味があることを思い出した。最近、大好きな女優さんがばっさり髪を切っていて、それがめちゃくちゃかっこよくて憧れたのだ。「美人はショートが似合っていいなぁ…」と思った。私には一生出来ない髪型だ。

頬周りにしっかり肉がついている私が同じことをしたら、顔の大きさがことさらに強調されて、無様になるにきまってる。私は、切っても肩までのミディアム。それ以上短くしたら、顔の欠点が目立ってしまう…そう言い聞かせて自分の中の願望を打ち消してきたけれど本音では、肩につかない長さにして「軽さ」を体験したかったし、ショートの自分を見てみたかった。それを正直に言ったら、「顔周りには髪を残して、前下がりのショートにしましょうか」と言ってもらった。

やったことのない髪型でドキドキするけれど「じゃあそれで…」と答えた。まずはカット、その後にブリーチ。じゃきっとハサミが入った瞬間、「あ、待って!切りすぎ…」と思った。この長さ、たぶん似合わない…!

でも、同時に「まぁいっか」という気持ちも湧いてきた。髪の毛はそのうちに伸びるんだから、いいじゃない。そう。別に私が、似合わない髪型をしていても、誰も困らない。周りの人も「似合ってないな~!」と思ったとしてもすぐ忘れるだろうし…似合わない髪型になることの、何をそんなに怖がっていたんだろう…失敗したっていいじゃん。

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