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妊娠しても「子供がお腹にいる」なんてとても思えなかった
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……とまぁ、結論の出ない不公平感にはフタをしながら二つのクリニックに通院し、排卵誘発剤を何度か打った後の子作りで、私は妊娠しました。
「判定薬で陽性が出たんですけど……」と通っていたクリニックに連絡した翌日、お医者様にも妊娠のお墨付きをもらい「とはいえ、まだ安心出来ませんから」と注意を受けつつ帰宅し、約1週間後に心拍確認。思ったより、遅かったような、また早かったような気もしたけれど、と
「妊娠を考えたら、婦人科に行く」そんな簡単なことが思い浮かばなかった
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こんなことなら、もっと前から通院してタイミングを計るべきでした。夫と復縁した2月からたっぷりと時間はあり、病院で生理周期と排卵日を把握するくらいのことは出来たはずなのに、まるでそんなことに気が回らなかった自分の迂闊さを呪いつつ、その時点で「もしかして、これ、長くかかるかもしれない……」と未来への不安が早くも頭をよぎりました。私は、婦人科系が昔から弱かったのです。そんなことは前からわかって
コンドームを使わなければ妊娠出来ると思っていた
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その頃から、当時はまだ世間に関係を公表していなかった彼に「子供が欲しい」という話をし始めました。それまでにも「いつかは」ということは話していたけれど、具体的な時期の話をしたのは初めてでした。ただ、彼はすでに、若い頃に離婚した元奥さんとの間に子供がいたことや、仕事が順風満帆なことを理由に「もう少し先がいい」と乗り気ではありませんでした。そんな彼の気持ちを子育てに向けようとじわじわとプレッシ
心が考えることを拒否した「陽性反応」
4月16日発売
の「はじめに」を掲載します。
※長いので何回かに分けます&改行なども、
noteに合わせて調整しています。
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「陽性反応」(はじめに)2019年の1月に、妊娠がわかりました。妊娠判定の陽性が出た時は、「噓だ」と思いました。なんと言っていいのか……すべてが理想と違ったのです。
子作りを始めて半年たって、妊娠検査薬の結果を見るのが怖くなっていた頃だったので、1回目の妊娠検