『イントゥ・ザ・ワイルド』

しんどい。重たい。実話というのがまた辛い。

物や環境に恵まれていることが幸せではない。
苦しいことから逃げる。縛られているものから解放される。どこがゴールなのか、何が自由なのか。

両親への怒りや悲しみ、負の感情が原動力となっている。
いつも通りに見えた人が明日姿を消すかもしれない。
みんな平気な顔をして、だけど心はいつでも孤独や不安と戦っている。

出会った人々は主人公に寄り添おうとしているようにみえた。だけど
「アラスカへ行きたい」
「何にも頼らず自分の力で生きたい」
という主人公の強い意志が、距離を生んでいた。

死の間際に悟ったこと。人との出会いで気づいたこと。幸福とは分かち合うことで現実になる。

アラスカの自然が美しかった。厳しかった。
いつか訪れてみたい。

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