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シンプル家計管理

1.家計管理方針

・管理主体は適性を考慮して私自身(夫)が担当し、年1回を目途に妻と共有する。給与口座を生活費口座とその他に2分し、生活費口座に毎月定額を振り込むとともにその口座の管理は妻に一任し、用途は問わない。引き落としができる各種費用(公共料金等)は生活費口座とは別の口座からの引き落とし設定としておき、可能なものは極力クレジット払いでまとめる。
銀行口座、証券口座の数は絞り、不要な口座は適宜解約する。

2.バランスシート重視

基本は月一回の残高更新

保有する銀行口座、証券口座の残高を毎月末日に確認してエクセル表に転記し、前月末と比較する。前月末対比の増加額が目安となる額(任意)を上回っていれば詳細は見ない(ここ重要)。貯蓄性のある保険もここに含める。

固定資産の評価

固定資産(持ち家)は簡便法で計算する。
計算式:購入額×80%-(ローン支払月額)※
※ボーナス払いがある場合は年間ボーナス支払い額を月額に上乗せ(月換算)する。80%を乗じるのは新築プレミアムを除外するため。中古であればこの8掛けはなくてもよい。
簡便法で評価する方法のほか、時価で評価する方法もあるが、後者は推奨しない。販売や投資目的で取得したのでない限り、そこに住み続けることを前提として計算したほうが現実的であるし、一時的な相場上昇を真に受け、気持ちが大きくなって浪費することを防止する意味もある。
仮に三千万円で購入した住宅が四千万円に値上がりしたとして、その住宅を売却した金額で同じグレードに住み替える場合はやはり同じ金額をそっくりそのまま支払うこととなる。加えて、売却と再購入には手数料を、売却益には税金を支払う必要があるため、実際の含み益はさほど残らない。
子供が自立した後の住宅ダウンサイズ等の時期に該当しないかぎり、含み益を実現させるという選択肢は現実的ではないだろう。

動産の評価

換金可能な動産があれば計算に入れる。乗用車や貴金属、高級腕時計が該当するが、一般的な家財は通常殆ど価値がないため除外する。

負債の評価

実際に返済義務を負っている借金、住宅ローン、カーローン、消費者ローン等と、将来使用が見込まれる引当金、教育費や老後資金に必要と思われる額に大別できる。基本的に前者のみを入れておけば問題ない。

バランスシートの作成

年1回を目途に、左側に金融資産、固定資産、動産のそれぞれの金額と総合計(総資産)を計算し、右側に負債の金額を入れた表を作成する。総資産と借入金の差額は純資産となる。左側総合計、右側総合計は一致する。

簡易バランスシート

3.月別収支、バランスシートのチェックポイント

銀行残高合計の対前月比がマイナスの場合は、その原因を確認し、その内容が一時的なもの、例えば塾の夏期講習やご祝儀などか、継続的なもの、新たなサブスク契約、ローンなどかを確認する。前者は用途に問題なく一過性のものであれば良しとするが、後者はマイナスを埋め合わせる他の支出の削減か、その支出そのものの可否を再検討する。これは継続的な固定支出の増加は今後の家計全体に大きな悪影響を及ぼす可能性が高いためである。
証券口座のプラスマイナスは現預金の増減と切り離して評価する。適切に分散された対象に投資している限り、短期の上がり下がりに一喜一憂する必要はない。言い換えれば投資段階での投資対象の選択と、そこに投じる資金を目先の生活支出に影響のない範囲内に留めることが重要となる。
バランスシートは、前回(前年)作成時との差分を確認する。具体的には純資産が増加したか否か、増加した場合はその増加が計画を上回ったかどうか。また、増減に寄与したものはどの項目かを見る。最重要項目は現預金の増減額であり、ここがマイナスになっている場合は要改善。

4.家族との共有

作成した内容を家族(配偶者)と共有し、現状と改善方法について話し合う。どちらかが一方的に我慢をすることにならないよう、共通のゴールを念頭に公平な負担となるよう心掛けたい。

5.終わりに

色々書きたいことを書いているうちに、あまりシンプルにならなかったという反省はあるが、言いたいことは日々のレシート集め、電卓とのにらめっこは不要であるということ。そこに時間を費やすよりは、月単位を基準に定点観測をして問題の所在を確認し、打ち手をパートナーとともに考えるほうが有意義だ、ということである。こんなふうにやっている人もいるのだな程度に参考になれば幸いである。

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