世界一周はレア体験だが、そんなに急いでするものではない【キャリコンサロン編集部】
ネタだな。
そう、これは人生のネタでしかない。
もう3月になったというのに雪がちらついている朝。東京に帰ってきた私はこう呟いていました。
もしこの場で「この1週間でやってきたことをもう一度やって」と命令されたら、土下座して
「どうかそれだけは勘弁してください!」
と涙目で懇願したことでしょう。
いったい、何が起こったのでしょうか?
これはキャリコンサロン編集部の今週のお題でもある「私だけかもしれないレア体験」が終了した時の私の心理状況です。
どんなレア体験だったというと、
さかのぼること数年前、
東京 ⇒ ロンドン ⇒ パリ ⇒ ニューヨーク ⇒ メキシコシティ ⇒東京
というルートで4都市を経由した世界一周。
直線距離にして 約30,000 ㎞ の旅。
これを「6日間」で周ってくるというテレビの旅番組のような弾丸ツアーをやらされたのです。
なんでこんな弾丸ツアーをしなくちゃいけなくなったかといいますと…
私が担当していたプロジェクトで海外に拠点を持つお客様へ納入したものが不具合を連発してしまいました。
そのため、日本のお客様が海外拠点に行って状況を説明するために一緒に同行してほしいと依頼されたのです。
私たちのミッションは以下の3つでした。
・現地への謝罪と不具合改修状況を説明
・現地スタッフの不満をヒアリング
・治せる不具合はその場で修正
急きょ出張が決まったので、慌ててチケットやホテル手配しますが、割引が効かずに高額となり、交渉に苦戦しました。
東南アジアの方をもう1か国経由して帰ると「大陸横断割引」というものが適用できるらしいのですが、そんな悠長なこと言ってられないので、諦めて高額なお支払いをすることに。
また、年度末で新年度の計画しなくちゃいけなかったのだけど、全てをうっちゃってしまって海外へGO!
かくして、お客様と私とその相棒の3名での弾丸ツアーのはじまります。
(※なので「私たちだけのレア体験」ですね)
◆月曜日
羽田発のロンドン行きの飛行機に乗りました。
お客様はビジネスシート。罪深き同行人の我々は当然ながらエコノミーです(泣)
離陸時刻は午前11時。
この時、ロンドンでは夜中の2時。
時差ボケにならないようにするには離陸直後から寝てしまうことが重要です。
これが今回の弾丸ツアーの成否を分けているといっても過言ではないです。
平日の昼間から不謹慎にもお酒飲んだりして、とにかく眠りにつきました。
約13時間後、現地15時にロンドン・ヒースロー空港に到着しました。
なるべく経費は抑えようと空港からホテルまでは地下鉄で移動です。
タクシーだと8000円ぐらいかかりますが、地下鉄だと2人で1000円もかからない。なんて健気な同行人たちなのでしょう(泣)
明日からミッションが始まるわけですが、ミッションもキャリア面談もやはり信頼関係の形成が大事です。
同行するお客様と打ち解けられるように事前に手を打っておきました。
現地に常駐している部下にお願いして、リーズナブルながら美味しいレストランを探してもらって、食事会を開催したのです。
狙い通り食事会は良い雰囲気で終わりました。
さあ明日から頑張りましょう!
長さが私の身長(174㎝)でピッタリぐらいのホテルのベッドで眠りにつきました。
私より背高い人はどうすんだろ?
と思いながら...
◆火曜日
朝イチでお客様のオフィスに行ってミッション開始です。
ま~、想定していた以上に苦情を言われました。
不具合の状況を現場でまざまざと見せられて、
「うーん、こりゃマズイ」
と唸るしかありません。
せっかく昨日打ち解けたお客様との関係も微妙な感じになっていきます。
日本側とも連携しながら、その場で不具合を修正しようと試みますが苦戦。また不具合以外の相談事項も多々あって、時間はあっという間に過ぎます。
そして15時になってタイムアップ。
パリに向けて出発する時刻がやってきました。
宿題事項をまとめて、まるで逃げ帰るようにオフィスを後にします。
そしてまた地下鉄でコトコトとヒースロー空港に逆戻りです。
そして20時30分のパリ行きの飛行機で出発し、パリ・シャルル・ド・ゴール空港に22時30分に到着しました。
「タクシーで一緒に行きます?」
とお客様から声をかけられました。
でも、日中の気まずさもあり、辞退してバスで我々はホテルに向かうことにしましたが、これが大失敗。
まずバスが時間になっても全然来ない。
30分遅れでバスがやってきて乗りますが、これが思った以上に時間がかかり、ホテルに着いたのは24時を回ってました。
そもそもホテルの玄関は空いているのか?
メチャクチャ不安になりましたが、空いていてなんとかチェックイン完了。
その日は寝れたのは夜中の2時過ぎ。
うーん、明日から大丈夫だろうか?
◆水曜日
朝7時に携帯のアラームが鳴る。
ヨシ、まだ大丈夫!
意外と元気に起きれた自分に気合をいれて行動開始です。
スーツケース開けてから6時間ぐらいしか経ってないのに、もうしまうのか~と思いながら、片付けします。
そしてスーツケース抱えて、お客様オフィスに行ってミッション開始です。
昨日に続いて色々とクレームをいただきました。
ホント、スミマセン。。。
でもそんな我々を見かねてか、現地のお客様が私たちをランチに連れてってくれたのです。
レストランまで歩くパリの街並み。どこを歩いているのか皆目見当もつきませんが本当に素敵でした。
午後は熱い現地スタッフの対応に苦慮しました。
I have a right to ・・・(権利がある!)
と熱い抗議に「まあまあ」となだめる。そんなことしてたら15時になってタイムアップ。
次に目的地であるニューヨークにいくために、タクシーに乗ってシャルル・ド・ゴール空港に向かいます。
だんだん夜逃げみたいになってきました(笑)
そして18時の飛行機でニューヨークへ出発。
さようならパリ!
パリの滞在時間は本当に短かったです。
・凱旋門
・シャンゼリゼ通り
・エッフェル塔
・ルーブル美術館
といった有名どころを一切眼にする事なくパリを後にするのは、
私だけのレア体験ではないだろうか?
なんて思いながら、私は機内で深い深い眠りにつきましたとさ。
なんとまあ!
ここまでで2500文字を消費しちゃいました。。。
自分の想定をはるかに超える大作になってしまいそうなので、今回はここで一旦終了しようと思います。
続きは、2週間後のキャリコンサロン編集部のお題である
「行った国行ってみたい国」
でお話させていただこうと思います。
それまで少々待ってくださいね。
ではまた!
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