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【エアUTMF-fin】ラスボス!? いや、裏ボス!? A7山中湖きらら〜Finish

去年の大雪と違い、今年は絶好のコンディションだったのかもしれません。飽きるほど富士山を拝みながら、エイドまで待ち遠しく粘る自分がいて、友人やサポートの待つ姿を励みに前に進むランナーの姿があったはずでした。

ぼっち参戦の勇者には、最大限の拍手を送りたかったです。誰も頼らず、自分だけを信じて前に進む姿は最高に格好よかったことだろうなぁ。

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一部のトップランナーはフィニッシュしているでしょうが、多くのランナーにとっては二日目の夜に突入してきました。前半・中盤・後半と3つに分けてお届けしてきたエアUTMFも最後になります。

過去最高位女子4位の実績を持つ星野由香理さんにコース解説をお願いした最終回の『後半』は、A7山中湖きらら(127km)〜河口湖のFinish(165km)までの28kmです。

星野由香理さんは「ここからが本当のUTMFの始まり」と強く言う最後のセクションです。解説だけのはずがどっぷり疲れる様も含めて、UTMFのコースマップを脇に見ながらお楽しみください。

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A7山中湖きらら(127km)〜A8二十曲峠(140km)
仮眠スペースが野戦病院と化しているA7山中湖きららからA8二十曲峠までの13kmは、由香理さん曰く「UTMFで最もきついパート」だとか。それを裏ボスと称しています。

A8二十曲峠(140km)〜A9富士吉田(154km)
コース最高峰"ラスボス"こと杓子山(1597m)を攻略するポイント。四つ足になって登る箇所や、鎖場、急登が待ち受けます。ここを二日目の夜にアタックするランナーにとっては過酷以上の言葉が見つかりません。
でも、由香理さんは言います。「杓子山から下ってきた林道で初めてゴールのことを考える」と。

A9富士吉田(154km)〜Finish(165km)
最後のエイドであり、サポートとの最後のひとときを過ごせるA9富士吉田を出ると、この最後のセクションはわずか11kmです。1300mほどの霜山ひとつクリアすれば、河口湖が見えてきます。歓喜のフィニッシュHAもうすぐです。死力を尽くす最後の11km!

トップランナーは制限時間の半分の時間でフィニッシュするため、二日目の夜を知りません。46時間を使って闘うランナーの気力と精神力、その胆力はトップランナー以上なのかもしれないです。

速さと同時に、人としての強さを、人格含めた総合力を要求されるのが100マイルです。UTMFに向けて蓄えた努力とひたむきに前に進む姿勢は、社会が不安定になればなるほど、その進化を発揮することができると思います。

ウルトラトレイルを走るトレイルランナーは、ストレス耐性を持ったポジティブマインドの持ち主であり、困難に強いとみんなが信じています。

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