ローストビーフ、おむすび。
日本食文化会議理事長、松本栄文さんのお店「花冠陽明庵」へ。
1品目:肉豆腐
まずは肉豆腐。
一人一丁!
おとうふはあくまでも軽く、お肉はホロホロ。
シャキシャキ玉ねぎとのコントラストがたまらない。
しっかりした味だけれど、優しくふんわり。
あっという間にペロリ。
2品目:土器(かわらけ)の先付け盛り合わせ
この小さな土器から春の訪れを感じさせてくれる。
今回の5品の中で一番印象に残ったのは、松本さん自家製の蕪のお漬け物。
春らしい薄桃色は見ているだけで楽しい。
香りも味も見た目の通り柔らかい。
棘のない甘酸っぱさ。
3品目:ねぎま
これが本物のねぎま。
しっかり火を通した長ねぎの香ばしい香りとお醤油の香り。
口に入れると溶けて無くなるようなマグロとの組み合わせ最強!
4品目:自家製味噌と人参
5品目:新じゃが海苔バター
6品目:草もち
焼きたて熱々を口に入れた瞬間、よもぎの濃密な香り。
全身に春!
7品目:米沢牛のローストビーフ
この照り、この香り。メインに相応しい風格。
米沢牛はどこまでも柔らかい。
ワサビをたっぷりつけていただくと、牛肉の脂、葛で溶かれたコンソメの凝縮感と相まって、洋食なのに和を感じる味わいに。
日本の食文化の奥深さを感じる。
8品目:おむすび
ローストビーフも良かったけれど、ぼくはこのおむすびが食べたくて、花冠陽明庵に通っているといっても過言ではない。
言葉にすると陳腐になってしまうのだけれど、ご飯の炊き加減、塩の加減、むすびの加減、どれもが絶妙。
なんだろう。
心が掴まれてしまうのだ。
デザート:あまおう
デザートは、あまおうにたっぷりのきな粉と蜂蜜。
蜂蜜の優しい甘さがいちごの甘さを引き立てる。
フレンチプレスのコーヒーとの相性抜群。
食べ終わって思った
松本さんのお料理はどれも優しい。
これだけ沢山のお店がある東京でも、心まで解きほぐしてくれるようなお料理をいただけるところは、なかなか見つからないと思う。
ちなみに、松本さんのお料理は体にも優しいのか、これだけの量をいただいても翌日の朝は腹ペコで目がさめるのだ。
松本さん、ごちそうさまでした!
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