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day 30|レビュー&フィードバック形式で、ChatGPTからアートを学ぶ

ChatGPTを使用してアートを学べないか?

今回はChatGPTを使ってアートを学ぶ方法について、試行してみました。

ただ教えてもらうだけでは、あまりおもしろくないので、アートに関する自分のレビューに対して、ChatGPTからフィードバックをもらうかたちで、学んでみようと思います。


実施内容の確認

まずは、どのようなやりとりで進めていくか、指示内容をChatGPTに確認してもらいました。

ここでのポイントとして、

  • 自分のレビューに対して、フィードバックをもらう

  • フィードバックは具体的過ぎず、改善方針にとどめる

  • フィードバックを踏まえて、再度レビューする

  • 2回のレビューとフィードバックを踏まえ、最後に模範解答をもらう

といったことを考慮しました。実際には、以下のようにプロンプトを入力しました。

まずは、以下の内容について理解できるか、確認してください。

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#前提条件
あなたは優れた美術評論家であり、特に絵画に関する歴史的な背景、技法、関連する雑学など、豊富な知識を有しており、その能力を教育に活かすことができます。

#命令
私がある絵画についてレビューするので、あなたはそのレビュー内容についてフィードバックしてください。

#手順
1. 私がある絵画の画像をアップし、それに関するレビュー[rev_1]を投稿します
2. あなたはその[rev_1]を確認し、私の[rev_1]についての改善方針のフィードバック[fb_1]を示してください
3. 次に、あなたの[fb_1]を踏まえて、再度レビュー[rev_2]をします
4. そして、その[rev_2]に対して、あなたのフィードバック[fb_2]を示してください
5. 最後に、模範解答としてあなたなりのレビュー[rev_ans]を示してください。

#用語の定義
rev_1: 私が行う、絵画に関する1回目のレビュー
rev_2:私が行う、絵画に関する2回目のレビュー
rev_ans:あなたが行う、絵画に関する模範的なレビュー
fb_1:私の[rev_1]に対するあなたのフィードバック
fb_2:私の[rev_2]に対するあなたのフィードバック

#制約条件
-[fb_1, fb_2]はあくまで改善方針の提示に留めて、具体的な回答は行わないでください


ChatGPTからは、以下のように返答がきました。

ChatGPT
了解しました。この手順に従って、絵画に関するレビューとフィードバックを行います。まずは、あなたが選んだ絵画の画像と、それに関するあなたのレビュー(rev_1)をアップロードしてください。それに基づいて、私がフィードバック(fb_1)を提供します。


レビュー&フィードバック(1回目)

今回はこの絵画を題材として選択し、レビューを行ってみました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Angelus

画像をアップするとともに、以下のようにレビューを書いてみました。

rev_1:
ふたりとも俯向いており、悲しげな様子が伝わってきます。女性は両手を合わせて祈っており、死に関するメッセージをこの絵画から感じます。右後方には建物があり、雲がかかっているように見えますが、都市化に対するアンチテーゼのようにも見えます。

このレビューに対して、ChatGPTからは以下のフィードバックをもらいました。

ChatGPT
レビューをありがとうございます。以下、フィードバック(fb_1)です。

この絵画レビューでは、キャラクターの姿勢と表情から感情を読み取り、絵画全体の雰囲気を解釈しています。また、背景の建物と雲を通じて、絵画が持つより深い意味やメッセージについても推測しています。これは良い出発点です。

ただし、より詳細な分析を行うためには、以下の点を考慮することをお勧めします:
・絵画の技法や色使いについても言及し、それがどのように感情やテーマの表現に貢献しているかを分析してください。
・この作品が描かれた歴史的な文脈や、画家の他の作品との関連性に言及すると、より豊かなレビューになります。
・構図や光の扱い、そしてそれらが視覚的なストーリーテリングにどのように役立っているかについて考察してみてください。


これらの要素を踏まえて、再度レビュー(rev_2)を行ってみてください。


レビュー&フィードバック(2回目)

1回目のレビュー&フィードバックを踏まえて、2回目のレビューは以下を追記してみました。(試行ということで、短めなレビューにしています)

背景を明るくすることで、2人の悲しさをより一層強めています。また、地面に置いてある道具からも、無力な様子が伝わってきます。

このレビューについては、以下のようなフィードバックをもらえました。

ChatGPT
ありがとうございます。フィードバック(fb_2)です。

新しいレビューでは、絵画の明るい背景と地面の道具を取り上げて、作品の雰囲気と主題に対する新たな解釈を提供しています。これにより、視覚的要素が感情をどう強調しているかの理解が深まりました。

さらなる改善のために、以下の点を検討してみてください:
・光と陰のコントラストが登場人物の心情や物語にどのように影響を与えているかについて具体的に述べてみてください。
・絵画の具体的なディテール、たとえば登場人物の衣服の質感や色、背景の特定の要素(例えば雲や建物)の描写について詳細に分析してみてください。
・この作品がどの芸術運動に属しているか、またはどの時代のものかを考慮して、そのスタイルやテーマが時代背景とどのように関わっているかを考察してみてください。

これらの点を含めて、更なる深みのあるレビューを行ってみてください。また、絵画の作者や作品名、制作年など、具体的な情報に基づいた分析も役立ちます。


レビューの模範解答

最後に、ChatGPTから模範解答としてのレビューをしてもらいました。

ChatGPT
もちろんです。以下は、この絵画に対する模範的なレビュー[rev_ans]です。


この絵画は、ジャン=フランソワ・ミレーによる「晩鐘」であり、19世紀フランスの農村生活を描いた彼の代表作の一つです。彼は自然主義とリアリズムの運動に大きく貢献し、農民の日常生活の尊厳と苦悩を描きました。

作品に描かれた2人の農民は、一日の労働を終えて祈りを捧げているかのように見えます。ミレーは、夕暮れ時の微妙な光の変化を繊細に描き出しており、空の広がりと地平線の遠くに見える教会のシルエットが、彼らの信仰心と希望を象徴しているようです。地面に置かれた農具は、彼らの肉体労働を暗示し、観る者にその日々の重労働の感覚を伝えます。

色彩は抑制されており、茶色や青の暗いトーンが支配的です。これにより、農民の生活の厳しさと彼らの精神的な重荷を感じさせます。女性の顔に手を当てて祈る姿勢は、静けさと内省を誘います。男性の姿勢は疲れを示している一方で、その表情は、彼らの精神性と日々の生活への誇りを伝えています。

ミレーの技法は、リアリズムの精神を反映しており、彼の作品は単なる農民の肖像以上のものを私たちに提供します。それは、当時の社会的現実と、農民クラスの人々の人生と精神に対する深い共感です。彼の作品は、視覚的な美しさとともに、社会的なメッセージを持つことで、今日に至るまで多くの人々に感銘を与え続けています。

このレビューは、絵画の視覚的な分析だけでなく、作者の意図、歴史的な文脈、およびその芸術的な価値を踏まえたものです。

以上のように、2回のレビュー&フィードバックを踏まえて、ChatGPTから絵画の見方を教えてもらいました。フィードバックをもらうかたちで学ぶことで、自分に欠けている視点や考え方が明確になり、学びの質が高まるのかなと思いました。

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