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上には上がいる

タイトルの事実に、うんざりした経験はないでしょうか。

今日は、そんな時に勇気をくれる考え方を紹介します。

「上には上がいる」

やればやるほど自分の未熟さが見えてきます。
そしてそれに耐えられないと、嫌になって、やめてしまう。
私は、そんなことが多々ありました。

例えば、小学5年生の頃、書道展で、初めて表彰式に呼ばれるような大きな賞をもらいました。書道教室に通い始めて5年目にして初のことだったので嬉しくて。よそ行きの服で表彰式に参加して、身長140cmに満たない小さな体で、B5ノートくらいの盾を胸に抱えて喜びました。でも、会場にはもっとすごい受賞者もいました。中でも大賞をとった子の盾になんて、私より10cm以上上背のある女の子の肩幅を超えるほどでした。「すごいな、いいな」そう思って、中学3年生まで続けたけれど、結局大賞はとれませんでした。それ以来もうコンクールには一度も出展していません。

「無知の知」とはよく言いますが、本気になればなるほど、上には上がいることに気づきます。私なんて特に、何かやり始めるとすぐに遠く先のトップランナーばかりを見て、自分の現状との差に疲れてしまうことは珍しくないです。「できないことを晒すのが怖い」という話をよく聞きますが、私もまさにその典型。「もっと向いてるものを探そかな」なんて言って、何事も中途半端。やってても楽しくない。

「昔から文章書くの好きやったし、ブログやってみようかな」そう思ったのが10ヶ月前。結局他の人の文章を色々調べて、レベルの高さに圧倒されて、自分の文章を公表する自信を失いました。1週間に2、3個書こうと志したのに、10ヶ月経た現在2、3個 😅

そんな私がなぜ、もう一度文章を公開してみようと思ったか。
それは、岡本太郎の

「自分は未熟だ」という前提のもとに生きる※

との言葉に心打たれたからです。
「ああ、才能に悩んでも仕方がない。どうせどんな才能も、ちょっとやそっとで光るわけではない。ただ、やろうと思ったことを一身にやり抜くだけだ。不恰好で未熟な自分を受け入れて。」そう思えました。

note定期的に更新、再チャレンジです。目にした文章に萎縮するのではなく、学ぶ姿勢で研鑽します。


※岡本太郎『自分の中に孤独を抱け』青春文庫、2017年。

鍋に大きなエビが入っているとき、テンションが上がります。