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オリンピック開催・中止に関する議論で、決定的に抜け落ちている視点。

先日、こんなツイートをしました。2週間ほど前のことです。

人と人との接触を減らすために「緊急事態宣言」が出されているのに、そのなかで国際的なイベントが開催されるというのは、どうにも道理が通らないからこそ「冗談」になるのですが、それが冗談にならないのではないか……という趣旨でつぶやきました。

その6日後でした。いまから、ちょうど1週間前のニュースです。

IOCのジョン・コーツ調整委員長は、たとえ東京で緊急事態宣言が発令されていても、東京オリンピックは予定通り実施すると発言したのです。あくまで冗談として語っていた事態が、1週間も経たないうちに「中の人」から肯定されてしまうとは夢にも思っていませんでした。

この状況下で、本当にオリンピックを開催できるのか——。ここ数週間は、メディアでも、ネット上でもさかんにそうした議論が繰り広げられてきましたし、私自身もこのマガジンで何度か話題にしてきました。

東京オリンピックは開催できるのか、それとも中止すべきなのか——。

私はこうした議論を眺めながら、「決定的に抜け落ちている視点」があると感じています。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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