スープストックは支持する。だけど、どうしても言わせてほしい。
Soup Stock Tokyo(以下「スープストック」)が大絶賛されている。
事の発端は、先月25日、これまで一部店舗で実施していた離乳食の無償提供が好評だったため、ほぼ全店舗へと拡大すると同社が発表したのだ。離乳食はミネストローネやシチューなど3種類から選ぶことができ、そのメニューも時期によって変わるという至れり尽くせりの対応だ。
スープストックのこの対応に対しては、「素晴らしい取り組みだ」と称賛の声が上がっていたものの、一部からは否定的な声も上がっていたという。
「子連れが増えたらゆっくりできない」
「子どもが苦手なので、しばらく行くのをやめる」
なるほど。ここ数年は、「保育園の子どもたちの声がうるさい」という苦情まで来てしまう時代でもあるので、「やはり、ここでも……」という感じなのだろうか。しかし、こうした“プチ炎上”に対して、スープストックが出した声明が、「毅然とした態度で素晴らしい」と世間から高く評価されているのだ。
すべての文章は掲載しないが、スープストックは離乳食提供について、「子連れだからと外食をためらう人の助けになれば」「特定の顧客だけを優遇することはない」などと表明。ネット上での否定的な意見に対して安易に謝罪せず、自社のスタンスを毅然として説明する態度に称賛が集まっている。
まず私のスタンスとしては、当然ながらスープストックの姿勢を支持している。昨年の参院選でも「子育てしやすい社会」の実現を目指して数々の子育て政策を訴えてきたし、子育て関連の予算も大幅に増額すべきだと思っている。とはいえ、政治でできることも限られており、民間でこうした取り組みが増えてくれば、まさにスープストックの企業理念が示す通り「世の中の体温をあげる」ことになると思っている。
とはいえ。
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