泉田議員が告発した裏金問題の“黒幕”は、本当に星野県議なのか。
今週気になったニュースは、やはり泉田裕彦衆議院議員が告発した裏金問題だ。泉田議員は先月29日に自身のツイッターで「総選挙の闇:新潟5区」と題して、次のような投稿を行なっていた。
今月1日には記者会見を開き、先の衆院選を目前に控えた9月4日、「新潟のドン」とも呼ばれる星野伊佐夫県議の自宅に呼ばれ、「勝とうや。比例に引っかからなかったら終わりだよ」「2000万、3000万を渋ったら人生終わるよ」などと言われたことを明かした。また、その際の音声データがあることにも言及している。
当初、星野氏は、「まったくない。全部ウソだ」などと全面的に否定していたものの、3日には「すべて思い出した。活動費用の話はした。裏金ではない」などと発言を軌道修正している。
元大阪府知事・橋下徹氏も指摘しているように、たとえお金のやりとりがあったとしてもても、政治資金収支報告書にきちんと載せれば、“表のお金”として扱われるが、泉田議員の告発内容からすれば、収支報告書に記載することのない“裏金”を要求されたということなのだろう。
ここまで実名で報道されれば、さすがに検察も事実解明に向けて動かざるを得ないだろう。現段階ではまだ何とも言えないものの、状況からして星野県議の要求は限りなくクロに見えるし、最終的に有罪となるかは別にして、しばらくはマスコミや世間から集中砲火を浴びることにはなるだろう。
では、この問題の“黒幕”は、本当に星野県議なのだろうか。彼ひとりが悪者で、彼だけが断罪されれば、それで今回の件は一件落着なのだろうか。じつは、彼の後ろにもまだ“黒幕”がいるだろうと、私は考えている。
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