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【ワイン入門講座 #3】変幻自在のシャルドネの魅力。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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さて、ワイン入門講座の第3弾。前回は、ソムリエ資格を持つ親友・手塚マキが持参してくれた白ワイン2本のうち「ソーヴィニヨン・ブラン」という品種にトライしてみましたが、今回はいよいよシャルドネ編。

白ワインにおいては、このシャルドネこそが王道中の王道らしいのですが、味わいが「濃い→さっぱり」という順序にしてしまうと、どうしても後者の味わいを繊細に感じ取れなくなってしまうとのことで、爽やかですっきりとした味わいが特徴のソーヴィニヨン・ブランを先に試したのでした。

さあ、いよいよシャルドネ。というところで、何やら手塚が難しい顔をしています。

「今日、僕が持ってきているシャルドネだったらこの順番で飲むのがいいと思うんですけど、ただすべてのシャルドネがソーヴィニヨン・ブランよりも『味が濃い』と覚えてしまうと、それはそれで誤解が生まれてしまうんですよね」

——というと?

「シャルドネってすごく面白い品種で、『このブドウ品種はこういう味』という特徴が言いにくいんですよね」

——特徴がないの?

「いや、これがまた難しくて、特徴がないわけじゃないんですよ。ちゃんと特徴はあるんです。ただ、このシャルドネという品種は、どんな土地で栽培したのかとか、その年はどんな気候だったのかとか、そういうブドウを育てた条件によって、味わいが大きく変わってきちゃうんですよね」

——なるほど。「特徴がない」のではなくて、「どんな特徴になるかわからない」ということだ。

「うーん、“正解”と言いたいところなんですけど、これまでのワイン造りの歴史から、ある程度は『こういう条件で育てれば、こういう味わいになる』というのはわかってきてるので、『どんな特徴になるかわからない』ということでもないんですよね」

——難しいなあ……。

「まあ、たしかに難しいですよね。でも、こういう講釈ばっかり聞いてても面白くないと思うんで、早速、飲んでみましょうよ」

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