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私が「ヤメレ」と言いたい、“もうひとつの働き方改革”。

菅政権発足から2週間近くが経った。やはり世間の耳目を集めているのは、行革担当大臣に就任した河野太郎さんの発言だ。

まずは、こちら。

次に、こちら。

いずれも「これまで通り」行われてきたことに対して疑問を抱き、不要な慣習ならば改めるべきだと直言したニュースだ。よく考えれば当たり前のことなのだが、これまではその「当たり前」を言葉にし、改革できる人がいなかったのだから、やはり称賛に値する発言だと思う。

ここ数年、「働き方改革」という言葉をよく耳にするようになった。ワークライフバランスという言葉も聞かれるようになった。「24時間戦えますか?」などというCMが流行ったのも今は昔。過労死が社会問題になったこともあり、民間企業では長時間労働から脱却し、生産性を向上させることが求められるようになった。

官僚だって同じことだ。国会質問の答弁を作成するため深夜労働を強いられることは日常茶飯事。心身が悲鳴を上げるほどのハードワークだが、「給料は税金から出ている」という感覚からか、世間から同情が寄せられることはあまりない。しかし、この国のエンジンとも言える官僚の方々がフレッシュな状態で勤務に当たれることは、何より私たち国民にとって大きな利益となるはずだ。遅ればせながら、「官」の働き方改革も進んでいくべきである。

さて、このように官民ともに叫ばれるようになった“働き方改革”だが、この言葉は「長時間労働からの脱却」「深夜労働の回避」という文脈で使われることが多い。ここまで述べてきたように、もちろんそれらも改善されるべき社会問題なのだが、私はまた違った意味において進めなければならない“働き方改革”があると思っている。

私が「ヤメレ」と言いたい従来の働き方とは——。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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