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ある企業が打ち出した方針に、「多様性」を叫んできた私も打ちのめされた。

この記事を読み始める前に、「外国人モデル」で画像検索をかけてみてほしい。ちなみに、私が打ち込んだところ、こうなった。

スクリーンショット 2021-01-15 午後5.22.32

こうして眺めてみると、「表示されるのは、なぜ女性ばかりなのだろう」という疑問とともに、もうひとつの疑問が浮かんではこないだろうか。ここに並ぶ顔は、なぜ「白人」ばかりなのだろうかと。

人種の問題となると、私も含めて日本ではどうしても的外れ or 周回遅れの議論になってしまいがちだが、国際的にはこうした話、つまりなぜモデルに起用されているのは白人ばかりなのだという批判は以前から存在している。

だからこそ、ファッションブランドもそうした批判を受け、広告やショーのモデルには黒人やアジア系など、様々な人種を起用するよう配慮している。また、最近では人種だけでなく「プラスサイズモデル」と呼ばれる、人一倍豊かな体型をしているモデルにも活躍の場が広がっているのが現状だ。

こうしてモデル起用に際しては、人種や体型に対する配慮がなされ、「どんな肌も、どんな体型も美しい」というポジティブなメッセージが伝わりやすくなったが、一方こうした風潮に対して「お仕着せ感がある」「各マイノリティ内での序列が形成されただけ」といった冷ややかな声が上がっていることも事実としてある。

以前から「多様性」を叫んできた私としては、これらの批判が意図するところは理解しながらも、「とはいえ、この手法以外に“多様性”を表現する方法などないのでは……」と思っていた。いや、思い込んでいたのだ。しかし、ある記事を読み、それが誤りであったことに気づかされた。

ロンドンとパリを拠点とする下着ブランドが、こうした批判をも吹き飛ばす画期的な方針を打ち出したのだ。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
https://note.com/h_ototake/m/m9d2115c70116

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