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明石市長の暴言、あなたはどう見る?

今週はこの話題で持ちきりでしたね。泉 房穂(いずみ・ふさほ)明石市長が、道路拡幅工事に伴うビルの立ち退き交渉が進捗を見せないことに対して怒りを爆発させ、担当の市幹部に次のような暴言を吐いたことが報じられました。

「今日火付けて捕まってこいお前!燃やしてしまえ!ふざけんな!行ってこい壊してこい今から建物、損害賠償を個人で負え! 当たり前じゃ、はじめから分かっとる話を」

記者会見ではご本人も発言を認め、謝罪されました。この時点では市役所に辞職を求める意見を含め、抗議が殺到したといいます。

ところが、神戸新聞が「この発言には続きがある」と報道すると、そこから風向きが変わりました。

「(担当者)2人が行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ。市民の安全のためやろ、腹立ってんのわ。何を仕事してんねん。しんどい仕事やから尊い、相手がややこしいから美しいんですよ。後回しにしてどないすんねん、一番しんどい仕事からせえよ。市民の安全のためやないか。言いたいのはそれや。そのためにしんどい仕事するんや、役所は」

これまでの施政に対する評価と相まって、「なんて市民思いの市長だ」「情熱があふれ出て、ついキツい言葉になってしまっただけだろう」などと、今度は市長を擁護する声が市役所に届くようになったといいます。

これは、つい先日、都立町田総合高校で教師が生徒に暴力を振るって大バッシングに遭った直後、じつは生徒側がかなり悪質な挑発をしていたことを示す動画が広まり、一転、教師に対する擁護の声が強まったという案件と非常によく似ています。

「発言自体はダメだが、泉市長の気持ちもわかる」
vs
「情熱があることは認めるが、あきらかに一線を超えておりアウト」

世間的にはこうした構図で意見が交わされていますが、私が今回の件で注目してほしいポイントは別にあるんです。 

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