【謹賀新年】「一年の計は元旦にあり」なんて難しいという方へ。
あけましておめでとうございます！！
いよいよ、オリンピック・パラリンピックYEARの幕開けですね。どんな一年になるのか、いまからとても楽しみです。
さて、正月といえば、のんびり気分。ごろんと横になって、のんびりテレビでも……という方も少なくないかもしれません。
一方、元日からやる気満々で、「今年も頑張るぞ。うおりゃー！」というテンションの方もいらっしゃるでしょう。実際に元日から動き出している方もいれば、「一年の計は元旦にあり」という言葉もあるように、今年はどんな一年にしようかと綿密な計画を練っているからもいらっしゃるかもしれませんね。
NPO法人フローレンス代表理事・駒崎弘樹さんなどは、まさにその典型例。毎年、元日になると下記のようなブログをアップして、その年の目標を公開しています。ひとまず、2017年のものを。
す、すごい……。「今年は○○を頑張ります！」といったレベルではなく、「事業」「政策提言」「個人」の３項目に分けて、それぞれに目標を設定しています。
さらに駒崎さんのすごいところは、それらの目標を言いっ放しにするのではなく、その年の年末には年初に立てた計画の達成状況をチェックし、きちんと振り返りも公開しているところ。
ちなみに、こうして開示をすることで「言ったからにはやらなくては」という効果を狙っているとのこと。アンチも多い駒崎さんではありますが（私に言われたくないか笑）、こうした点は素直に頭が下がります。
おそらく、ほとんどの方が、駒崎さんの「元旦の計」を見て、「こんなの無理だよ……」と怯んでしまうのではないかと思います。そして、この記事のタイトルから「乙武さんは元旦の計を練るための秘策を授けてくれるのではないか」とほのかな期待を寄せている方もいらっしゃるのではないかと思います。
先に謝っておきます。ごめんなさい。そんな秘策……ないです。
そもそも、私自身、こういうことができないタイプなんです。というか、あまりやろうとも思っていない。というのも、いつも一年の活動を振り返ったとき、その多くは年初には思い描いてもいなかったようなことばかりだったりするんですよね。
軽〜く、2019年の振り返りをしてみましょうか。
出ました、せやろがいおじさんとのコラボ。「障害者に国会議員が務まるのか？」をテーマに、美しい沖縄の海から叫ばせていただきました。
続いていきましょうか。
日本最大の選挙専門サイト『選挙ドットコム』が立ち上げたYouTube番組、『選挙ドットコムちゃんねる』でMCを務めています。選挙や政治というと難しく捉えられてしまいがちですが、「楽しく」「わかりやすく」を心がけていますので、一度観てやってください。
さて、まだまだいきますよ。
先月は、レペゼン地球とのコラボ曲『He is Perfect』をリリースさせていただきました。賛否両論ある彼らとのコラボ、どうなることかと内心ヒヤヒヤしていましたが、概ねみなさんにも楽しんでいただけたようでホッとしています。
こうして振り返ってみても、そのどれもが2019年の始まりには予期していなかったものばかり。レペゼン地球に至っては、恥ずかしながらコラボのお話をいただくまで、その存在も知らなかったので、そもそも“計画”なんてしようがない。振り返ってみれば、いま最も力を入れている義足プロジェクトだって、元々はこちらが計画していたものではなく、義足エンジニアの遠藤謙さんからのご依頼をいただいて始まった話何ですよね。
ただ、だからと言って、みなさんに「計画なんて立ててもムダ」ということを言いたいわけでもないんです。職種やその人の性格によって、向き不向きがあると思うんですよね。
NPO法人で代表理事を務める駒崎さんのような立場であれば、やはり細かな計画は必要になってくるでしょう。しかし、フリーランスとして活動する私のような人間であれば、軸さえ決めておけば、あとはその時々の出会いを大切にしながら、見知らぬ分野に「えいやっ」と飛び込んでいくこともアリでしょうし。
結局、何が言いたいかというと、世の中で「正解」だと思われているようなことも、じつは特定の人々にとっての「正解」であって、一部の人にとっての「正解」となり得るかはわからない、ということなんです。「一年の計は元旦にあり」はたしかに価値のあることなのだけれど、それができない人、それをしようとしない人が不正解かというと、決してそんなことはない、という話なんです。
そして、まさにそのことが、つい先ほど私が「軸さえ決めておけば」と書いた軸に当たる部分なんです。多くの人にとっては正解かもしれないけど、それが全員にとっての正解とは限らない——これは、私が日頃から活動のテーマに掲げている“多様性”の本質だと思うんですよね。
ということで、2020年のオトタケも、特に細かな計画を立てることなく、「楽しむこと」「感謝すること」をモットーに、思う存分、暴れていきたいと思います。それには、みなさんの応援・サポートが不可欠です。どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。
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「乙武洋匡の七転び八起き」
https://note.mu/h_ototake/m/m9d2115c70116
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