ジャニーズ会見と望月衣塑子さん。
私自身は、望月衣塑子さんとお会いしたことがない。私の友人のなかには、彼女と親交のある人もいるようだが、私自身は一度もお目にかかったことがない。そのため、人柄やお会いした際の印象といったバイアスをかけることができず、ただメディアから伝わってくる仕事ぶりだけで評価をすることしかできない。
その「メディアから伝わってくる仕事ぶり」による印象は、あまり良いものではない。おそらく、私の苦手なタイプの方なのかもしれないと思っている。私自身は、自民党及び政権与党に対して是々非々の立場だが、望月氏はどんな局面でも政権に対して批判的であり、ときには「その批判はさすがに無理筋なのではないか……」と思わされることも少なくない。
また、記者会見の場では記者として質問をすると言うより、まるで“論客”として持論を述べるといった場面も報じられており、イチ新聞記者としての立場を逸脱してしまっているのではないかと疑問を抱くこともある。
そんな望月氏が、今回は彼女の主戦場である政治を飛び出し、ジャニーズ問題を取材することとなった。“社会正義”に燃える彼女としては当然のことなのかもしれない。
そして、案の定、ハレーションが起こった。
9月7日に行われた一度目の会見では、数分にわたって持論を述べ続けた挙句、東山紀之新社長に「自身も被害に遭ったのか」と執拗に食い下がるといった言動が批判を浴びた。
また、今週行われた二度目の記者会見でも、自身が指名されていないにもかかわらず、矢継ぎ早に質問を浴びせるといった“ルール違反”を犯し、ジャニーズアイランドの社長を務める井ノ原快彦氏にたしめられるなどした(この井ノ原氏の言動にもトーンポリシングだという批判があったことは申し添えておく)。
こうした望月氏の言動にうんざりしていた現場の記者も多くいたようだが、一方で「一社一問」といったまるで反省する気が伝わってこないジャニーズ側のルール設定に従順なマスコミの姿勢を問題視する声もある。
詳しくはこちらの記事を。
さて、今回のジャニーズ問題における望月記者の振る舞い。いったい、どう評価するべきなのだろうか。
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