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「学校に行けない」君に、どうしても伝えたいこと。

乙武 洋匡

「学校に行きたくない」

それは、決して君だけが抱えている気持ちではないはずです。君が思っているよりも、ずっと多くの子どもたちが抱えている気持ちなのだと思います。もっと正確に言えば、「行きたいけれど、行けない」のかもしれません。

なぜなら、学校って「すべての子ども」に適した場所にはなっていないから。これは肌感覚でしかないけれど、たぶん「学校が好き」だと感じながら通っている子は全体の6割くらい。「あまり好きではないな」と感じながらも何とか通っている子が3割くらい。そして残りの1割が「通えない」という状況にあるのではないでしょうか。

本来なら、学校という場所が「すべての子ども」にとって心地よく通える場所であってほしい。「義務教育」なんて銘打っているなら、なおさらのこと。でも、今はそれができていない。そうなっていない。そのことを、大人の一人として本当に申し訳なく思っています。

だから、いま君が「学校に行きたくない」という気持ちを抱えているのは、決して君のせいではないのです。君にとって居心地のいい場所にできていない、私たち大人のせいなのです。

だから、学校に行けないことは、まったく君の責任などではないし、そのことを申し訳なく思ったり、ましてや罪悪感など覚えたりするる必要はまったくないですからね。そのことに罪悪感を覚えるべきは、私たち大人の側であるはずなのですから。

せめて、学校に通わなくても、しっかり勉強を続けられる仕組みを作っていかなければと思っています。いまはインターネットなどでも自分なりに学べる方法も出てきたけれど、その多くが民間によって運営されているので、どうしてもお金のかかるものがほとんど。

もちろん、お金に余裕がある家庭だったらいいのだけど、そうでない場合だってあるのだから、本当は国や自治体が、学校に通えない子でもきちんと学べる仕組みを用意しなきゃいけないのにね。この点も、まだまだです。本当にごめんなさい。

君たちが安心して学べる、一人ひとりに適した学習環境を提供できていないことを、本当に心苦しく思っています。「もう少し待っていてください」なんて悠長なことを言っていられるほど学校生活が長くないことはわかっているけれど、とにかく学校に行けないのは君のせいではないということ、これだけは理解してもらえると嬉しいです。

明日から二学期、だなんて気にしない。人生の大切な節目は、これからもっと、もっと訪れます。

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