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カメラとは、写真を撮る機械です・・・    その5

 意を決しての断捨離を断行。
 「カメラのキタムラ」へ持ち込み、査定結果を聞く。
 思いのほか、査定金額がつく。
 店員さん曰く「この金額でしたら、ニコンの新しいミラーレス買えますよ」(確か、Z6だったと思う)
 私「いや、α7Ⅲをください」
 店員さん「えっ、そうですか・・・わかりました、すぐご用意いたします」

 短い会話を交わし、多少の困惑と信念が交錯する妙な時間を過ごす。

 店員さん「お待たせしました、ボディのみでよろしかったですね」
 私「そうです」
 店員さん「・・・」
 私「・・・」

α7Ⅲ、モノクロでの撮影

 前回書いていました「α6000」と「α7Ⅲ」。
 完全にマウント変更してしまいました。
 もっともニコンのミラーレス機を購入していても、マウント変更を余儀なくされていたため、あまり気にはならなかったのですが。
 とにかく、この時点でニコンからソニーへ完全移行したのでした。

 なぜ、変更に至ったのかと言えば、これも前回書いたのですが、機材をとにかく軽くしたかった、この一点のみが理由です。
 ただし、ニコン「Z5」や「Z6」も「D3S」に比べれば、はるかに軽い。
 それではなぜ、選ばなかったのかと言えば、「Z」シリーズには魅力を感じなかったから、ニコンらしさが皆無に思えたからです。
 ニコンらしさとは何か。
 私にとってのニコンは昔からの憧れの「カメラ」でした。
 「D50」を手にしたとき、『ニコンの「カメラ」を持ってる』と思うだけでなんとなく幸せな気分に浸っていたように思います。
 私の中でニコンとは「D」シリーズのような無骨さがある、「カメラ」としての塊感が魅力でした。
 しかし「Z」にはその魅力が感じられなかったため、購入意欲があまり湧きませんでした。
 当時の私にとって、性能面を追い求めるといったこともなかったので、「ミラーレス」において、一歩前を行っていたソニーが、ただ「よさそう」と思い手にしていました。
 言わば「α7Ⅱ」は、お試しとして使ったのですが、軽さもあって私には「これでいいじゃん」という感じでした。
 
 この後、確かに出かけるたびに必ず「カメラ」を持ち出していました。
 近所の散歩「カメラ」には「α6000」を、遠出の旅行などには「α7Ⅲ」を必ず持参していました。
 もっとも、長めの旅行には両方持っていき、機材を増やして荷物を膨らませてもいました。
 この矛盾した行動が、単なる「カメラ好きのへたくそアマチュアカメラマン」にとって、またまた悩みを抱える結果となってしまうのです。
                              つづく 
 
 


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