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『人間標本』読んだ感想

湊かなえ『人間標本』を読みました。

〈あらすじ〉

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。――幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。イヤミスの女王、さらなる覚醒。15周年記念書下ろし作品。(KADOKAWAサイトより抜粋。)

〈感想〉

うおぉ…これまた見てられないようなことを…という場面はあったりしますが、その辺りは耐性があるので恐ろしいながらゾクゾク感を楽しめました。

前半のしんどさを乗り越えた先、後半の真実に近づくにつれて、あれ?それってつまり、、?そういうこと????みたいな衝撃が本当に面白い。

私は割とスラスラと読めましたが、さすがです、ほんとうにイヤな気持ちになりました。読み終えても全くスッキリしない。さすが湊かなえ。これを味わいたかったので最高です!!

なんでこんなことになっちゃったのかな……みたいな気持ちになれます。怖いものみたさというか、ここまで知ってしまったら後戻りできない…みたいな感情。
もう一度頭から読み返したくなる1冊です。

カバーを外してみると、これまたおしゃれな…!!
こっちは白黒。素敵…!

年内最後の休みだったので、バタバタしつつも読みきれてよかった。本のデザインにもこだわりを感じて、ハードカバーかっこいいぜ…と思うなどしました。

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