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建造物や都市や地球を輪切りにして見てみよう!『世界のふしぎ断面図鑑』

『輪切り図鑑クロスセクション 世界のふしぎ断面図鑑』
 スティーブン・ビースティー 画
 リチャード・プラット 文
 宮坂宏美 訳
 あすなろ書房
 2021年7月

「輪切り図鑑クロスセクション」シリーズの第4弾。今回は、建造物や都市や地球など、さまざまな「すごいもの」「ふしぎなもの」を集めて紹介しています。

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もくじ
蒸気牽引車 6
火災 8
宇宙ステーション 10
空港 12
風車 14
都市の今と昔 16
南極基地 20
映画スタジオ 22
ベネチア 24
タワーブリッジ 26
人体 28
グランドキャニオン 30

昔の蒸気牽引車はメリーゴーラウンドの動力にも使われていたとか、風車の帆のたたみ方に名前があるとか、今回も「へえ!」と思うことがたくさんありました。

「都市の今と昔」では見開き4ページでどどーんと地球そのものを輪切りにしています。現在のロンドンを深く掘っていくと、昔の不発弾が出てきたり、恐竜時代の痕跡があったり、地球の成り立ちに行き着いたり……。

宇宙ステーションの中も興味深く、これは各国の宇宙飛行士が協力しあわないと暮らせない世界だとあらためて思いました。

やっぱり地球ってすごいなあ、人間がつくるものっておもしろいなあ、と思わせてくれる楽しい図鑑です!

追記1:このシリーズのデザインを担当してくださったのが JUN KIDOKORO DESIGN さんだったことをあとからTwitterで知りました。タイトルまわりの紫は特色とのこと。なるほど、だからこんなに鮮やかできれいなんですね。 ありがとうございます!

追記2:そういえばこの巻には14世紀のペストの大流行のことも書いてありました。感染者の家を封鎖したり、遺体を穴に埋めたりしている絵がおそろしかったです……。

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▼版元のあすなろ書房のサイトもぜひご覧ください。ページの中身も一部公開されています。

▼本のご購入はぜひお近くの書店で。リアル書店のご利用がむずかしい場合はお好きなオンライン書店からどうぞ。

▼シリーズ第2弾『帆船軍艦』のnote記事はこちらです。

▼シリーズ第3弾『人体断面図鑑』のnote記事はこちらです。