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緻密な絵でユーモラスに徹底解説『輪切り図鑑クロスセクション 帆船軍艦』

『輪切り図鑑クロスセクション 帆船軍艦』
 スティーブン・ビースティー 画
 リチャード・プラット 文
 宮坂宏美 訳
 あすなろ書房
 2021年3月

この本は『輪切り図鑑 大帆船』(岩波書店/1994年)の新訳です。

1800年頃の英国海軍の帆船軍艦の内部が、とてもくわしくかかれています。

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800人もの乗組員がどう暮らしていたのか? 食事は? トイレは? ベッドは? どんな規律や罰があった? 戦闘はどんなふうで、亡くなった乗組員はどうなった?

絵も文章も、とにかく緻密でユーモラス! 残酷なこともかいてあるのですが、なぜか笑ってしまう。訳していて、とても興味深く、楽しかったです。

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実はスティーブン・ビースティーとリチャード・プラットが組んだこの「輪切り」シリーズは、1990年代にイギリスで発売されるや大人気になりました。

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日本でも当時、あちこちの出版社から訳書が発売されました。

『輪切り図鑑 ヨーロッパの城』(桐敷真次郎 訳/岩波書店/1994年)
『輪切り図鑑 大帆船』(北森俊行 訳/岩波書店/1994年)
『解剖断面図鑑』(原まゆみ・新井朋子 訳/偕成社/1997年)
『モノづくり断面図鑑』(入江礼子・平間あや・新井朋子 訳/偕成社/1998年)
『人体透視図鑑』(吉田秀樹 訳/あすなろ書房/2000年)
 ほか

それが今回、原書の25年周年記念版の刊行にあわせ、あすなろ書房さんからまとめて出ることになりました。

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あすなろ書房の「輪切り図鑑クロスセクション」シリーズとして、今のところ以下の2冊までできあがっています。

①ヨーロッパの古城(赤尾秀子 訳)
②帆船軍艦(宮坂宏美 訳)

このあともどんどん追加される予定ですので、シリーズのサイト(↓)にぜひご注目ください!

※25周年記念版は、初版とは少し違うところがあります(文章や絵の罫線に若干の修正が入っています)。また、判型が以前よりひとまわり縮小されているため、文字の入るスペースを考慮して訳文を簡潔にしてあります。


※本のご購入はぜひお近くの書店で。リアル書店のご利用がむずかしい場合はお好きなオンライン書店からどうぞ。