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敏感な人が不安をやわらげる3つの方法

 新型コロナウイルスが生活を揺るがしていますね。いつ収束するのか、自分や自分の家族は大丈夫か、生活は大丈夫か。テレビ、ネットなどの情報も様々で、結局どうしたらいいのか分からない。皆さんも不安が大きくなっているのではないでしょうか。
 最近、私の周りで友人や家族など数人からチェーンメールが来ました。これまでには一度もなかったことです。話してみると本人達は何の疑問も持たず、みんなのためにとメールを転送していました。話して冷静になるとすぐに問題点に気付きました。どんな人でも不安で追い込まれると、視野が狭くなってしまうのでしょう。
 周囲の環境に敏感に反応してしまう私も、状況の変化に不安が高まっています。
 この不安をどうやわらげるか。今回は、不安になった時に私がやっている3つの方法を紹介してみます。

1 感情を紙に書いてみる

 不安や怖れの感情は身体にたまり、だんだん不安の感情に気づけなくなります。そうすると、不安を単なる「不快」とか「怒り」でしかとらえられなくなり、解消する行き場を外に探します。それが誰かへ怒りをぶつけたりや犯人捜しをしたりすることもつながるのです。
 まずは、自分の中の不安や怖れの感情に気づくことが大切です。私は感情を紙に書いています。紙に書いて、後で見直してみる。紙に書くことだけでスッキリしますが、後で見直すことで感情をより深く気づけるようになります。
 実は、「不快」とか「怒り」の奥に「不安」や「怖れ」の感情が隠れていることに気づけるのです。
 私は毎日、その日の感情を日記に書いています。あまり人には見せられる内容ではありませんが。続けていくと、だんだん自分がいろいろな感情を持っていることに気づけるようになりました。
 更に自分が様々な場面で不安に感じていたり、怖れていることに気づけたのです。そうすると、不快や怒りにまかせて人に当たったりということが少なくなりました。
 まずは何かモヤモヤする時、そのモヤモヤを紙に書いてみることから始めてはどうでしょうか。

2 作業に集中する

 不安が頭を支配してしまうと、何も手に付かなくなってしまいます。
 不安や怖れが生まれるのは、身の危険を感じているということです。だから無意識にその危険に注意を向けます。
 動物が敵に襲われそうなとき、全ての感覚器を総動員して注意を向けます。
 今回の新型コロナウイルスの情報を、ついテレビやネットなどで集めるのもそれと同じことです。
 しかし不安にまかせて情報を集めても、その不安は解消しません。
 冷静な判断力を失っているからです。対処法は考えるべきことですが、不安な感情とは切り離して考えないといけません。基本的な日常生活を保ち、それを基礎に情報を集め冷静な判断をするのです。
 だから危険モードで無意識に向けている注意を、必要なものに向け直すのです。日常生活で必要な、掃除や洗濯、デスクや書類の整理などの体制づくりに取り組むのです。意識して注意をそちらに向けるのです。
 でも、それらの作業している時に別のことを考えてしまうでしょう。それに気付いた時、今やっている作業に意識を向け直すのです。それを繰り返します。先に述べた感情に気付くこととあわせてやってもいいですね。
 作業をリストとして紙に書き出して、上から順番にこなしていくのよいです。注意が別に向いても戻しやすくなるからです。
 スマホのタスク管理アプリもよいです。時間になると通知してやることを促してくれます。注意を強制的に戻してくれるのです。

3 リラックスする

 不安で頭が興奮状態になってしまうと、眠れなくなったり、身体などいろいろなところに支障が生じます。何とかリラックスして心も身体も休めるようにしておきたいものです。
 ストレスから身を守るために自分自身が出来ること、これを「コーピング」といいます。ストレスから自分を助ける方法ともいえます。
 皆さんも日頃やっているコーピングがあるのではないでしょうか。私も甘いもの、特にバニラアイスを食べることが一番のコーピングです。
 リラックスできる香りをまとってみたり、お風呂にゆっくりつかってみたり、音楽を聴いたり、好きなテレビ番組を見たり。
 twitterで自分のコーピングを紹介し合うハッシュタグがあります。#みんなのコーピング、#私の回復じかん などです。

 そこから、自分にあったコーピングを見つけてみるのもいいですね。


 私は、この新型コロナウイルスの流行がすぐに収束するとは思えません。長期戦を覚悟しなければいけない気がします。これから先の生活様式も大きく変化するのかもしれません。
 今、私たちに突きつけられているのは、「不確実な将来、そこから生まれる不安とどう付き合うか?」だと思うのです。
 私は過去金融機関の人事で、不安な気持ちを自分で消化できず、周囲にぶつけることで解消する社員を沢山見てきました。その人たちの大半は社内で問題となり、破綻していくのです。
 不安と戦うのではなく、共存する。心に生まれる不安や怖れを受け入れて、出来ることを淡々とこなす方法を身につけるのです。
 その助けになるのが、今回紹介した4つの方法です。是非とも活用してみてください。みんなで乗り越えましょう!

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