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HSPが変化に柔軟に対応できる、たったひとつの方法

仕事でトラブルが発生した。慌ててしまい、どうしていいのか分からない。
上司には自分の意見を持てと言われるけれど、どうやって自分の意見をもっていいのかも分からない。
環境の変化にからきし弱い。
もっと積極的になりたいけど、びくびくしてしまって何も出来なくなる。
こんな自分が嫌で仕方がない。

 敏感な気質のHSPの皆さんにとって、変化に柔軟に対応することはとても難しく感じると思います。
 周囲のことが気になってしまい、振り回されてしまいます。
 ついお人好しに周囲のことを聞いてしまい、自分の意見が言えないままにいる。または周囲に対して拒否の姿勢を示してしまい、孤立してしまうなど、両極端な態度をとってしまいがちです。

 どうしてそういう態度をとってしまうのでしょうか?
 それは自分の心に余裕がなくなるからです。だから、周囲に対して自分を守ろうとし、つい過剰な反応をしてしまうのです。

 後で後悔してしまうこともしばしばです。
 なんであんな態度をとってしまったのか。もっとこうすればよかったのではないかなど、後悔が頭をぐるぐる巡ります。
 そして自己嫌悪に陥ってしまうのです。こうなると、まさに悪循環です。

 普段でも悪循環に陥りがちなHSPの皆さんが、変化の多い環境に入ってしまうと、環境の変化が多すぎて悪循環が更に酷くなってしまいます。

 これを何とか回避しなければいけません。どうすればいいでしょうか?

 HSPとは、とても敏感な人の意味です。
 詳しくはこちらに書いています。

■変化を受け入れるためには、心身の安定が必要

 変化が多い環境は、敏感な気質のHSPにとって不利といえます。
 環境の変化に気を取られ、身動きが取れなくなり、ネガティブな反応を起こしてしまいがちだからです。
 変化を大らかに受け止めて臨機応変な対応をするためには、どうすればいいでしょうか?

 それは、自分の心身を安定させることを最優先にすることです。
 心身が安定していないと、環境の変化を受け止めることが出来ません。
 睡眠時間が足りていない。身体のメンテナンスが出来ていない、そんな中で解消されていない心配事があると、そこばかり気になってしまい、ネガティブな感情がどんどん生まれます。

 そうなると、自分の内面ばかりが気になります。自己嫌悪に陥るのです。 
 外部へ注意が向かず、結果変化にも気付くことが出来ません。

 心身が安定すれば、視点が自分の内部に向かわず、外部に向かいます。しっかり周囲の環境が観察できるのです。
 そうすれば変化も見極められます。対応も柔軟に出来るのです。

■心身の安定をつくりだすために

 HSPにとって心身の安定をつくりだすことが大切とお伝えしましたが、どうすればいいでしょうか。
 答えは、自分自身の日々の行動にあります。
 自分の身体を整える、精神を整える行動を積極的に日常生活に取り入れるのです。そして、それを習慣とするのです。

 身体、精神を整える行動とは、具体的にはどのようなことでしょうか。
 精神を整える行動を「コーピング」と呼びます。
 例えば、お風呂にゆっくり入ること、カフェでリラックスすることなどは、高ぶった気持ちを落ち着かせることが出来ます。
 夜に1日の出来事、感情を日記に書き綴るのも、心を落ち着けるコーピングのひとつです。
 緊張したときに大事にしているお守りを握りしめるといった行動も立派なコーピングです。
 みなさんそれぞれ自分自身が大事にしているコーピングがあるのではないでしょうか。

 身体を整える行動は、筋トレ、ストレッチ、ウォーキングなどがあります。
 このような精神を整えるコーピングや、身体を整える行動を習慣にするのです。
 これらを積極的に行うことで、自分の心身が整い、心に余裕が生まれてきます。
 すると、周囲の変化を見る目も鋭くなるのです。

■基本の習慣を生活の中心に据える

 忙しい時こそ、こういった基本の習慣をおろそかにしてはいけません。
 忙しい時は、時間を確保するために、つい日々の基本習慣を省略してしまいがちです。
 目先のことばかり気になって、対処してしまうのです。
 そうすると心身が疲弊してきます。心身が疲弊すると、余裕がなくなってしまいます。
 そんな時に大きな問題が発生します。忙しさで視野が狭くなっていて、更に心身は疲弊します。
 余裕がないので家族・友人に当たり散らし、関係が上手くいきません。
 当然問題に対処する余力はなくなるのです。

 これでは変化には対応出来ません。日々の習慣をおろそかにせず、心身に余力を持っておかないといけないのです。

 基本の習慣を行う時間を優先して確保します。
 確保した上でその他のスケジュールをはめこんでいくのです。
 すると心身に余裕が生まれ、変化に対応する力ももつことが出来ます。
 効率もあがり、成果もあがりやすいのです。

 これらは、変化に対し受け身でいるのではなく、積極的に対応する方法と言えます。
 変化に積極的に対応する方が効率がよくなります。
 気持ちも前向きになれるのです。

■まとめ

 今回は、HSPが苦手な変化に対応するための方法をお話ししました。
 HSPの皆さんは環境の変化に敏感なだけに、どうしても受け身になりがちです。
 受け身になると常に気を張り対処のことだけ考えるので、自分のやりたいこと、自分の感情は後回しになってしまいます。
 そうすると心身に余裕がなくなり、自己嫌悪の悪循環に陥ってしまうのです。

 心身を整える基本の習慣を日常の中心に据えることで、自分の中に余裕をつくります。自分を大切にするのです。
 そうすることで、変化を客観的に眺める余裕が生まれ対処もしやすくなるのです。
 自分を疲弊させずに変化に柔軟に対応出来るようになるのです。

 物事の主導権を握れず疲弊してしまいがちなHSPの皆さんに、今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。


 今回お話しした「基本の習慣を生活の中心に据える」ことを、私は「自分を保つセルフマネジメント」と呼んでいます。
 こちらに詳細をまとめていますので、興味があれば読んで見てください。


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