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習慣の力をはばむ「マイナスのループ」を打ち破る2つの方法

 昨日まで調子よくやるべきことをこなせていたのに、いつの間にかソファーで動画を見ている。
 最初は、疲れてきたから少しだけ休憩のつもりだったはず。
 それが既にどのくらい時間が経っているかも良く分からない。
 今は身体も重いし、頭もボーっとしている。何よりモチベーションが全く上がらない。
 罪悪感も酷い、何て自分は怠惰なのかとホントに自暴自棄だ。
 ほんの少し気を緩めただけなのに、悪循環に入ってしまった。でも気がついた時にはもう抜け出せない。
 どうすればこの悪循環を止められるのか?

■今の課題は、「マイナスのループ」に陥らないこと

 習慣の力については、こちらに書きました。

 「習慣の力」とは、①自分自身の周りの環境を快適にする、②身体や心を良い状態に保つを習慣にする行動を習慣化することで、心身を快適にしてモチベーションを高めるということです。
 私は習慣の力で、何度も助けられています。
 何か不安なことや怖れの気持ちがあった時、それで頭がいっぱいになってしまう。いわゆる「とらわれ」です。
 そこから抜け出すことが出来る。やるべき事に集中出来るようになるのです。
 周囲の環境に対する敏感さから、すぐ「とらわれ」に陥ってしまうHSPにとって習慣の力はとてもパワフルです。
 こうやって習慣の力を活用できている今の私の課題は、「マイナスのループに入ることをどう阻むか」です。

■「マイナスのループ」って何?

 「マイナスのループ」とは、いったい何でしょうか?
 マイナスのループとは、何かの拍子で習慣を疎かにして、身体の調子を落とし、更に精神の調子を下げるという悪循環のことです。
 私は本当にこれに良く陥ります。習慣の力でモチベーション高く仕事や家事をこなしているけれど、少しずつ習慣をこなすことが苦痛になってきます。
 そんな時休憩したくなるのです。それ自体は悪くないのですが、休憩から再度通常の習慣に戻すのが難しいのです。
 ソファーに寝転んで休憩しているけれど、つい動画を見てしまいそのまま戻れなくなる。退屈しているのに、そのままダラダラしてしまうのです。
 退屈しているということは、身体的な疲れを感じていないということです。疲れが回復しているのであれば、すぐに元の状態に戻れそうです。
 しかし、このマイナスのループから逃れることが難しく、ズルズルと時間を費やしてしまいます。
 そうすると、身体的にも精神的にも悪い方向に向いてしまいます。すると再度「とらわれ」に落ち込みやすくなります。
 このマイナスのループにはまることを何とか避けたいのです。どうすればいいでしょうか?

 このマイナスのループから抜け出すためのポイントは2つあります。
 1つ目は、このループに入っていることに気付きにくいことです。
 当初は少しの休憩のつもりでいても、ズルズルと時間を費やしてしまいます。どうにかしてループに入っていることに気づき、そこから抜け出さないといけません。
 2つ目は、休憩を求める原因が体力的に疲れている訳ではないということです。精神的に疲れていることが原因なのです。
 体力が落ちていると勘違いしてしまい、休憩をとってしまうと、マイナスのループに落ち込んでしまうのです。
 精神的に疲れるというのは、HSPの皆さんにはよくあるのではないでしょうか。
 周囲に危険がないかどうか、常に気を張っていなければいけない。何か周囲でトラブルがあると自分のことのように感じてしまう。これが続けば肉体以上に、精神的に疲れ果ててしまうのです。
 精神的に疲れているのであれば、物理的な休憩以外の策があります。何が原因なのか意識することが大切です。

■マイナスのループを打ち破る2つの方法

 それでは、このマイナスのループに陥ることを防ぐ方法を2つ紹介します。

①ループに入りそうな兆しに気づく
 先程も述べたように、ループに入ったことに気付くことが難しいのです。
 どうすればループに入る時に気付けるのでしょうか?
 実は、マイナスのループに入る兆しがあるのです。
 自分の思考が、とにかく理由をつけて行動を拒もうとします。「調子が悪いから、少し休憩しよう」「能率があがらないから、少し休憩しよう」「一回仕切り直しをしてからの方が効率があがるはず」などです。
 こういった思考が頭を駆け巡った時がマイナスのループに入る直前です。
 日頃から、自分の思考を自分で注視するのです。
 自分の思考、心の声はいろいろな場面で浮かんでいます。それに気づけるようになることが重要です。
 「調子が悪いから、少し休憩しよう」のような思考が浮かんだ時に、次のお話しするような方法を取ってみるといいでしょう。

②原因に応じて習慣を入れ替える
 ループに入る兆しを察知したら、次はループに入る原因を探し、その原因に応じて習慣を入れ替えます。
 休憩をするなど、今行っている習慣を止める、減らすのではありません。やっている習慣の数を減らさずに種類を変えるのです。

 私が今やっている方法を紹介します。
 私が今やっている習慣には3種類あります。①身体を整える習慣、②環境を整える習慣、③感情を整える習慣です。これらの習慣を1日の間でまんべんなく行っています。
 これらの習慣のバランスをループに入る原因によって入れ替えるのです。

 例えば、モチベーション高くチャレンジを続けてきたけれど精神的に疲弊してきている場合、単に休憩をしても精神的な疲れが取れておらず、ずっと気持ちがモヤモヤしたままになり、ついダラダラしてしまいがちです。
 習慣などをやめてしまい休憩するだけでは、疲れは取れないのです。
 だから習慣の種類のうち①身体を整える習慣と③感情を整える習慣を増やし、精神的な疲れを取ることに専念します。それに伴い、②環境を整える習慣を減らします。
 そうすることによって精神的な疲れを解消し、ループに入ることを防ぐのです。
 また、精神的な疲れの原因が具体的なものもあります。例えば、大きなプレゼンが迫っていて、気になって他のことが手に付かないなどです。
 そういった時は、プレゼンまでは多くのことに手を付けない。可能な限りの準備をして、プレゼンに集中する方がいいのです。
 こういった具体的な原因がある場合は、それに集中して対策していくことがよいでしょう。

■おわりに

 あっ、今「ちょっと疲れてきたから休憩しよう」と頭の中で思考が巡っている。これはマイナスのループに入る兆しだ。
 今まで気付かなかった自分の思考に気付くことが、最近出来ている。
自分の思考を客観的に見ることが出来るようになってから、感情的になることも少なくなってきた気がする。
 うん、習慣のバランスを変えてみよう。気持ちも変わってくるはず。とにかく動きは止めない。こうすることで自暴自棄にならずに済む。

 自分の思考に意識的になる良い訓練にもなるかもしれません。
 是非これらを実践して、習慣の力を自分の生活の中で最大限活用してもらえれば嬉しいです。

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