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敏感な人が職場で上手くいく最適解とは?

 敏感な人は、職場の人間関係が原因で苦労することが多いと思います。

 例えば上司の指示が上手く理解できない。質問をしても不機嫌な口調で満足な回答は返ってこない。更に質問はしづらい。
 理解不足のまま仕事を続けていると、失敗をしてしまい。上司から更に叱責を受けてしまう。

 また、周囲の人とコミュニケーションが取りづらく、軽く扱われてしまう。仕事もやりづらくなってしまい、成果もあがらないので、ますます居場所がなくなってしまうという悪循環に入りがちです。

 敏感な気質をもつ皆さんは、このような経験をされて来たのではないでしょうか?

■何故敏感な人が上手くいかないのか?

 敏感な人が職場の人間関係で苦しんでしまう原因は、3つあげられます。

 ひとつめは、「コミュニケーションが取りにくい」です。
 敏感な人は、周りの反応を気にして自分の感情を上手く表現できないなど、周りとのコミュニケーションが取りにくい場合があります。そのため、周りの人たちから理解されにくく、孤立してしまうことがあります。

 ふたつ目は、「感情的になりやすい」です。
 敏感な人は、自分の感情に敏感であり、ストレスを感じやすい傾向があります。そのため、ストレスが原因で感情的になり、とっさに攻撃的になってしまうことがあります。このため、周りの人たちとの人間関係が悪化してしまうことがあります。

 三つ目は、「責任感が強すぎる」です。
 敏感な人は、責任感が強く、自分の仕事に対して真剣に取り組みます。しかし、そのために少しの失敗、ミスでもストレスを感じ、過剰な責任感が原因で上手くいかなくなる場合があります。

 一方で、敏感な人を受け入れられない職場もあります。
 その特徴は2つあります。

 ひとつは閉鎖的であること。
 職場独自のしきたり、習慣、言葉が沢山あります。それを使いこなせることが求められます。それが早く使いこなせる人が、重宝されます。ゆえに声が大きくて、アピールが上手な人が幅を利かせるのです。

 もうひとつは、個人より集団を重視することです。
 例えば上司の意見は絶対であり、意見を言えない、マイノリティは排除されてしまうような雰囲気です。
 だから、職場でマイノリティにならないように、多くの人は周囲に気を張っているのです。

 このような職場では、敏感な人はなかなか上手くいきません。職場の人とコミュニケーションが上手く取れないから、マイノリティになり、排除の対象になりがちです。
 仕事に責任感のある敏感な人は、ストレスを大きくかかえ、前に進めなくなってしまうのです。

 この職場の風土そのものを変えるのはとても難しいです。
 敏感な人がこのような職場で本当に苦しんでいるのであれば、職場を変えることも選択肢だと思います。

 しかし、ここで強調しておきたいのは、敏感なあなた自身に問題があるのではないということです。
 このような排他的な職場が、敏感な人を活用出来ていないということが問題なのです。

 職場を変える事を検討する前に、職場での自分の立ち回り方を少し工夫してみましょう。敏感な人の良いところが強調されます、そうすれば職場での居心地が格段にあがるのです。

 それでは、敏感な人は職場でどのような工夫をすればいいのでしょうか。

■敏感な人が職場で出来る工夫とは?

1 自分を客観的に見る

 敏感な人は自分が劣っていて、周囲の人の足手まといになっていると思っていませんか?
 それは本当なのでしょうか?

 現実はそうではありません。職場の人は皆余裕がなく、周囲の人から追い落とされないかビクビクしています。だから、あんなに集まり群れようとしているのです。
 あなたのことを力を持っていて、驚異だと思っている人は沢山います。

 敏感なあなたはこのことに気付きません。
 何故なら自分のことに精一杯で他者に目を向ける余裕がないからです。

 実感することは少ないと思います。しかし客観的に見ればそうだということを理解しておく必要があります。

 それでは、ここで質問です。
 会社は何のために存在しているのでしょうか?
 会社は掲げた目標を達成するために存在するのです。その目標を達成するために私たちは働いているのです。

 一方で職場の目標は二の次で、自分の利害のために動いている人もいます。そこまではいかなくても、自分がマイノリティになりたくないために、職場の目標に向いた行動を起こさない人も沢山います。

 そのような人たちの言動を気にし、顔色を伺うことが、本当に会社のためになるのでしょうか?

 周囲の人の言動、行動は、会社の目標達成に向いているかどうかを確認する必要があります。

 周囲の人の言動、行動が全て正しい訳ではありません。周囲の人に全て合わせないといけないという呪縛から逃れるのです。自分自身の感覚を信じるのです。

2 職場の情報をコントロールする。

 自分を客観的に見ること、そして周囲の人に必ずしも同調しなくていいことを理解した上で、具体的に敏感な人が心地よく仕事をするためにすべきことは何でしょうか?
 それは職場の情報を集め、支配することです。

 何故情報を支配できれば心地よく仕事が出来るのでしょうか。職場の人たちの今の関心事、職場の向かう方向性、ルールなど情報を理解することで、他の人より先回りが出来、職場で優位に立てるからです。

 逆に排他的な職場の人は情報を意図的に隠します。情報を独占している状態をつくって自分を優位に立たせるのです。だから、どうにかその状態を打破しないといけないのです。

 情報はどうやって把握すればいいのでしょうか。周囲の人から情報を得るのが一番ですが、敏感な人はそれが苦手なことが多いと思います。

 実は収集できる情報というのは思った以上に沢山あります。
 多くの職場でPCにいろいろな情報を保存し、閲覧できるようにしています。無造作に置かれたいろいろな情報を確認していくだけでも、職場の情報は沢山手に入ります。

 例えば休暇を取るときに必要な手続きを知りたい場合、まずは上司や担当者に聞くでしょう。
 しかし、PCに休暇を取るための手続きについてマニュアルが保存されているかもしれません。
 それを事前に探し確認しておくだけでも、気持ちの余裕が違います。
 大枠を知っていれば、細かい部分だけ確認すればいいからです。

 いろいろな資料を探し読み込んだ上で人に聞いてみる。聞かれる人も、全く調べていない人より調べている人の方が好印象をもちます。答えやすいからです。

 また、調べていない人はウソを教えられても気付きません。完全なウソでなくても、うろ覚えの回答しかしてもらえず、結局ミスをして困るのは自分なのです。

 人に確認する時も、自分が理解できるまでしっかり確認が出来、知識として蓄えられるので更に情報通になります。

 この情報を周囲の人に伝えていくと、その代わりに周囲の人も情報を教えてくれるようになります。どんどん情報が入ってくるという好循環になるのです。

 この好循環をつくりましょう。そうすれば、敏感な人でも職場で余裕をもつことが出来、上手くいくようになります。

■まとめ

 職場で敏感な人が上手くいくための方法を紹介しました。

 敏感な人は、その気質ゆえに職場でマイノリティになってしまい、排除されがちです。

 しかし、それはあなたが劣っているからではなく、敏感な気質ゆえに周囲の人の主導権争いに負けてしまい、マイノリティにさせられてしまうからなのです。

 その時に敏感な人が使える武器が情報です。情報を集め活用することで、自信が生まれ、周囲からも頼られるという好循環が生まれます。

 この好循環を生み出して、敏感な人が職場で楽になり、上手くいくことを祈ります。

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