【音楽の話】#3 コード(前半)
さて音楽と言ったら和音です。和音といっても同時に鳴らないといけないわけではなく、アルペジオのように一定の間隔の間に弾くことで特定の音の組み合わせを楽しむのが和音です。
ここからの説明を理解するために#1と#2があったので、この話を読んでよくわからなかったひとはぜひ戻って読んでみてください。
コードとは
コードとは、(一般に3音以上の)和音のことです。ここでは前半・後半で合計11種類のコードを紹介します。
しかし、よく使われるものは5つくらいです。そのあたりの難易度も含めて説明します。
その前に#2で説明した度数を思い出してください。隣り合った度数の2つの音の組み合わせ、例えばⅠとⅡは非常に不安定な印象です。そして度数が2つ違う音の組み合わせ、例えばⅠとⅢはとても安定しています。ボーカルのハモリパートに2度上が多いのはそういうことです。
なのでコードを構成する2つの音の間隔は2度差になるのが基本です。
もうひとつ、コードもキーと同じで基準となる音名がコード名の先頭の文字になります。この音をルート音と呼びます。
メジャーとマイナー(m)
まずは難易度★、基本の2つのコードからです。2度違いで連続する3和音を考えてみましょう。
例えばⅠ-ⅢーⅤやⅡーⅣ-Ⅵですね。間の半音の数を考えてみましょう。
Ⅰ-ⅢーⅤは、Ⅰ(半音4つ)Ⅲ(半音3つ)Ⅴで、とても明るい印象があります。この半音4つ+3つの構成をメジャーコードといいます。例えばキーCのドミソがこれにあたります。ルート音はC(ド)なのでコード名はCメジャー(C Major)になります。表記はCMと書きたいところですが、Mは省略してCと書きます。
ⅡーⅣ-Ⅵは、Ⅱ(半音3つ)Ⅳ(半音4つ)Ⅵで、暗い印象があります。この半音3つ+4つの構成をマイナーコードといいます。例えばキーCのレファラがこれにあたります。ルート音はD(レ)なのでコード名はDマイナー(D minor)になります。表記はDmと書きます。
西洋音階にちゃんと乗ってるコード
では西洋音階であるⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶの音で構成できるメジャーコードとマイナーコードを探してみましょう。ここではルート音を度数で表記します。
この6個のコードが基本です。このコードを覚えるだけでかなりの曲が弾けます。
補足として、音階の7つの音以外の5つをおしゃれな緊張感として使ってもいいんです。つまりこの6個に収まらないメジャーコードやマイナーコードが禁止されているわけではありません。
ですが、なかなか使うのが難しいので、ひとつだけ。Ⅳマイナーはたまに使われるので覚えておくとこの先役に立つかもしれません。
これだけで曲が弾ける?
後半で出てくる和音には、例えばG7やAm7など、この投稿でやった基本コードの後ろに何か数字がついているものがあります。これらはこの基本コードの3和音を含んでいます。つまり、G7の代わりにGを弾いても間違った音は鳴っていないことになります。
なので楽譜を読んでいて難しいコードが出てきても、まずは基本コードに読み替えて楽しむことができます。ただし、メジャーからマイナーやマイナーからメジャーに置き換えるのはダメです。全然違う印象になってしまいます。
後半では基本のコードに緊張感を加えたおしゃれコードの紹介になります。
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