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【音楽の話】#1 音階

初心者向けの音楽理論も雑学の一つとしてまとめていきたいと思っています。音楽理論は、難しい話と簡単な話がごっちゃになっているので分かりづらいのですが、なるべくみんなに共感してもらえるように、難しいことは省いて簡単なところだけを切り出して説明したいと思います。

オクターブ

同じ伴奏でも男性なら低い音で、女性なら高い音で歌うことがあると思います。どちらもちゃんと聴こえますよね。ドレミファソラシドって両端に「ド」がありますけど音の高さが違いますよね。

この関係をオクターブといいます。

(難しい表現をすると、ちょうど周波数が倍になる関係になります。つまり弦楽器で、弦の真ん中を押さえると弦の長さが半分になり1オクターブ高い音が出ます。さらに4分の1のところを押さえると2オクターブ高い音が出ます。)

ここではまず、ドレミファソラシの次には1オクターブ高いドレミファソラシがあり、その次にもさらに1オクターブ高いドレミファソラシがあると理解してください。

12個の音程

1オクターブをドレミファソラシと7つの音程で表現しましたが、実際には1オクターブの間には12個の音程があります。この12個の音は半音という間隔で等間隔に並んでいます。

(詳しく表現をすると半音とは隣の音の周波数が約1.06倍になる関係です。)

例えばギターなどフレットのある楽器で「ド」を押さえたところから12フレット上がちょうど1オクターブ上の「ド」になります。

またピアノの「ド」から「シ」の間には白い鍵盤と黒い鍵盤が合計12個あります。

7個の音程で曲を作る

最近の曲は緊張感やオシャレ感を出すために例外的なことをいっぱいしていますが、本来は12個の音程のうち7個を使って曲を作ることが基本とされていました。

最も有名な7個がドレミファソラシであり、ピアノの白い鍵盤です。

ここでピアノの鍵盤を使って残りの5個の呼び名について説明します。実は独自の名前を持っていません。半音上を表す♯(シャープ)か半音下を表す♭(フラット)で表現します。

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「ミ」と「ファ」の間、「シ」と「ド」の間には黒い鍵盤はありませんから「ミ」と「ファ」、「シ」と「ド」が半音の関係になります。

ではここで、ドレミファソラシドはどんな並びか見てみましょう。ドとレの関係は全音(半音2個)、レとミは全音、ミとファは半音、というふうに数えてみると

ド()レ()ミ()ファ()ソ()ラ()シ()ド

となります。つまり全全半全全全半の並びが基本の音の並び、すなわち音階になります。(やっとたどり着いた)

実は音階というのは各地の音楽の特徴であり、地域によってさまざまな音階があります。今回の全全半全全全半はクラシック音楽など西洋の文化で育った音階であり、一般に西洋音階と呼ばれます。

今回はここまで。「ド」以外を基準とする音階の探し方や、西洋音階以外の音階などもそのうち説明していきたいと思います。

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