見出し画像

「ビジネス系スポーツ選手」って肩書きが増えてきそうな話

こんにちは。弁護士の紙尾浩道です。

この書き出し、飽きてきたな。誰かもう少し良い出だしありません?あったら教えて欲しいです。

さて、本題の前に、勝手に宣伝です。
(私の活動の宣伝では全くありません。)

以前、クラブハウスで偶然出会った団体なのですが、日本営業大学さんというところがあります。

面白いのは、彼らは、スポーツ選手に向けて、ビジネスコンテンツを提供していて、色んなスポーツ選手が参加しています。

何でこんな宣伝を、勝手にしたかというと、今日の本題と関係あるからです。

僕も、ボランティア登録しておこうかな??

興味がある方はぜひ、検索してみてください。

さて、本題です。

今日は、「ビジネス系スポーツ選手」って肩書きが増えてきそうな話をしたいと思います。

「ビジネス系スポーツ選手」というのは、私が勝手に作った造語です。

どうして、そんな言葉を作る必要があったかが、重要なポイントです。

あなたは、スポーツ選手と言ったらどんな人を思い浮かべますか?

世界大会で活躍したり、オリンピックでメダルを取る選手もいますし、国内のプロリーグで活躍する選手もいますね。

身近なところに目を向ければ、会社の実業団チームなどで活動している方もいると思います。

もう少し広い目線で見ると、キッズに教えている少年団のお父さんコーチや、スクールでレッスンをしてるコーチもいますよね。

ここから先の話は、種目によってかなり状況が異なるので一概には言えません。

ただ、いわゆるスポーツ選手個人が、競技をして、その競技を見にきてくれる方のチケット売上や、その興行に対する広告料、放映に対する映像利用料で、自分の生活費、トレーニング代、遠征代などの必要経費を完璧に賄えるという状況にある人は、ごくごくわずかだと思います。

いわゆる会社員さんと比べてみましょう。

例えば、会社員は、月に、8時間×20日程度、労働力を提供して、30万円のお給料をもらいます(条件良すぎるとかのツッコミはグッと堪えてくださいね。笑)。

しかもそこでいう30万円は、必要経費の多く、例えば、文房具やパソコン、スマートフォン、交通費や、取引先に持っていく資料、サンプルなどを既に会社が負担した後の30万円です。

もっと言うと、社会保険料(健康保険料や、労働保険料、つまり、健康を害して医療を利用したり、失業したり、休職を余儀なくされる時のための保険)の一部も会社側が負担し、所得税と呼ばれる税金も会社側が先に差し引いてくれての30万円です。

となると、会社員の30万円からは、生活費と、自己投資代を捻出すればいいはずなので、自己投資にかなりのお金をかけられます。

他方、スポーツ活動のみをしているスポーツ選手は、どうでしょう?

例えば、1ヶ月に30万円を賞金かスポンサードされたとしましょう。

その30万円は、会社員と違い、ほとんどすべての経費が未払い状態の30万円です。

具体的には、交通費、トレーニング代、遠征のための交通費、宿泊費、大会のエントリーフィー、協会の登録料、国民健康保険料、任意保険料、所得税などです。

もちろん、会社員と変わらず、生活費は彼らだってかかります。

と、見比べてみると、同じ30万円をもらっても、自己投資にかけられる金額が極端に少ない

あれ、今、「トレーニング代も、大会エントリー関係費用も自己投資じゃないか!」

と思いましたか?

その理屈で行けば、会社員の方の、出張費や、プレゼンの資料・商材も、自分の営業などのスキルを上げるこれ以上ない機会にかかる費用ですから、これらだって十分自己投資ですよね?

あなたが、もし会社員で、社長から、「出張費は、自腹な!だって、こんな営業に行けるなんて君のスキルアップで自己投資なんだから!」と言われたら怒りませんか?

バカか?と思いませんか?

でも、そういうことなんです。理屈から言えば。

ここまで見比べてくると、スポーツ選手が、競技活動のみを収入源にすることが、非常に不利だ!ということが分かりますよね。

と、なると、当たり前ですが、他に収入が得られる方法がないか?を探すに決まっています。

あなたがその状況に置かれたらそうしますよね?そりゃそうです。

そんなスポーツ選手には、今、少し時代の追い風が吹いてきました。

少し前は、ビジネスでたくさん儲けた社長にファンになってもらって、活動費用をいただく直接課金が一番安定的な方法でした。

でも、その運命の人を見つけるのはなかなか難しいし、そういう人がいても、「嫌いになった」という気分ひとつで、一発アウトの可能性がある。

それに比べて、今は、沢山の人と「直接」つながれるツールが沢山ある。

こうなると、コンテンツホルダーのスポーツ選手はめちゃめちゃ強い。

だって、他の人が真似しようとしても1日や2日では到底真似できない動きの速さとか力強さを持っていて、みている人に「すげぇ」を届けることができるので。

その競技に打ち込むために、自分の好調不調とまじめに向き合って、誰よりも自分のクセをよく知っているので。

相手がこう出てきたらこう返すというシュミレーションを何度も何度もしているので。

これらの訓練のおかげで、目の前のお客さんに反射神経で、適切なものを探したり、届けたいものを届けられる。

・・・ただし!じゃあ今すべてのスポーツ選手が勝っているかというとそうではない。

直接繋がったはいいけど、今まで「自分」という商品を売ったことがない人がほとんどなので、売り方が分からない。

そりゃそうです。だってやったことないから。

と、なると翻って、商品を売ることを毎日毎日やっているビジネスマンの知見をどんどん取り入れる必要がある。

で、その知見も、ありがたいことに今や、知識だけならタダで手に入り、実践するためのプラットフォームも多くは無料かそれに近い。

と、いうことで今後は、商品の売り方をきっちり身につけた、「ビジネス系スポーツ選手」が増えてくると思います。

これが、私が「ビジネス系スポーツ選手」なる言葉を生み出した理由です。

以上、「ビジネス系スポーツ選手」って肩書きが増えてきそうな話でした。

では、また。

記事をお読みいただきありがとうございます。弁護士は縁遠い存在と思われないよう、今後も地道に活動をしようと思いますので、ご支援よろしくお願いします。