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この絵はこの詩から生まれました ──詩の世界をアートに [第60回]


鹿柴 礒部晴樹・画

鹿柴           ろくさい

空山不見人        空山 人を見ず
但聞人語響        ただ 人語の響きを聞く
返景入深林        返景 深林に入り
復照青苔上        また 青苔の上を照らす

王維

山中に 人の姿はなく
ただ 人の話し声だけ聞こえ
夕日が 林の中にさしこんで
青い苔を 照らしている


*鹿柴=鹿よけの柵
返景=夕日の照り返し

静かな詩です。
人声が聞こえるので、
そんなに山奥ではなく、
近くの里山といったところでしょうか。
私の住む横浜市近隣、ちょっと歩けば自然公園があり、
林や森、池があります。
天気がよい午后、自転車で一回りしています。


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