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わたしの好きな詩 ──心に静かに染み渡ります [第3回]


百合と少女 礒部晴樹・画

花のなまえ

うっとりとしずかに
野原を歩きたいのです
日の光に
心のすみまであたためられながら
風のうたに
耳たぶをくすぐられながら
ただのんびりと
歩いて行きたいのです
きのうのことも今日のことも
明日がくることも考えないで
好きな花たちの名だけをくちずさみながら
どこまでも歩いて行きたいのです
スミレ タンポポ アラセイトウ
ヒナギク アネモネ キンポウゲ
スイセン ノバラ サクラソウ

立原えりか


*だいたいの花はわかりますが、
アラセイトウとキンポウゲはわかりません。
アネモネは近所の花屋でみかけました。
モダンでチャーミングな花でした。

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