わたしの好きな詩 ──心に静かに染み渡ります [第21回]
橋を渡る時
向こう岸には
いい村がありそうです
心のやさしい人が
待っていてくれそうです
のどかに牛が啼いて
れんげ畠は
いつでも花ざかりのようです
いいことがありそうです
ひとりでに微笑まれてきます
何だか こう
急ぎ足になります
新川和江
*「山のあなたの空とおく
幸い住むと人のいう・・・」
からはじまって、
歌の「遠くへ行きたい」
など、
遠くの、知らない町へのあこがれをうたった詩は、
数多くありますね。
人はいつも、見果てぬ夢を見ているのかもしれません。
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