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これだけできる自治体オンライン研修

コロナ禍で、自治体も研修がなかなかやりにくいとのお話を受けますが、いやいや、それは思考停止というものだ。完全に対面でなくたって、方法は色々あるので今日はそんなところをご紹介。

【完全オンライン型(座学)】
基本的には、あんまり研修としてはやりたくないパターン。ただし、市民向けセミナーなどには価値があるのでトライしてみるのは良いと思う。この場合、チャットやSli.doの併用が基本となりますが、アイスブレイクの際に、まずは呼び水として、何か書いてもらうことで抵抗を減らすことがポイントとなる。

例えば「データ・デジタル・デザインで裾野市を最先端の未来都市へ!みらい都市セミナー」など。
https://www.city.susono.shizuoka.jp/soshiki/3/1/7/jisedai/miraiseminar/14156.html

【ハイブリッド型(グラレコだけオンライン)】
もう、画面の端っこにいたり、発表の時だけ拡大するのからさようなら。
グラフィックレコーディングを、プロジェクターもう一台+Zoomなどで繋いで、オンライングラレコをリアルグラレコ のように使う手もある。
(特に地方の方で、グラレコ人材がいない場合にはおすすめの手法ですし、地域同士のリソースを組み合わせられるので、それにも寄与できる。)
ただし、オンライングラレコでは、拡大縮小をすると話している場所と違う場所の修正が行われることもあるため、注意が必要です。話からあまり離れたところを拡大縮小するのは混乱の原因なので気をつけたいところ。

例えば、さいたま市のデータアカデミー研修。講師はリアルの場で指揮しているが、グラレコはオンラインで参加できる。

オンライン(グラフィックレコーディングの例)

【ハイブリッド型(サブファシリテーター/アドバイザー)】
さらに、メイン講師はいるけれど、ワークショップ支援が必要な場合には、各テーブルにモニタを用意してもらって、サブファシリテーターを何人かつける方法もある。この方法であれば、メイン講師と、ワークショップに参加しているチームが離れている場合にも支援することができるし、目の前にいるのに近い状況を作り出すこともできる。

この例は、裾野市+長泉町合同のデータアカデミー研修の様子である。メイン講師の支援として私が入っている様子。

オンライン(テーブルファシリテーションの例)

【完全オンラインワークショップ】
完全にオンラインでチームを分けてワークショップをする方法もある。各チーム別にモニターと、Zoomのブレイクアウトルーム、Googleスライドなどの情報共有の仕組みを用意して、講師側にも各チームの内容が見れるようにGoogleスライド全てをみて、ブレイクアウトルームで支援ができるように物理的に情報を見れるようにする方法だ。発散用のツールを使う手もあるが、同時にたくさんのチームがある時には非常に使いにくいし、「なにしろ」決まったフレームしか使えないからやりにくい。場に合わせた物を用意するならこれである。(ただし、事前にGoogleスライドには、記入しやすいように全て雛形を準備する前提ではあるが)

ちなみに、この方法はすでに袋井市のBPR研修で導入済みで、今後質疑応答にLOGOチャットも併用する予定である。
家から、袋井市の各チームの端末の様子を確認しているのが下記である。

オンライン(ファシリテーションの例)


終わりに。
せっかく、DXやデータ利活用、BPRを研修するのであれば、普段のものを使うだけではなく、世にある一般的なものを使いこなしてやるのがよい。その方が発想も広がるし、使い方も体験してわかることができる。


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