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青森県市町村DX加速のためのワークショップ その2

ワークショプではなくコンサルティング

今回の青森県庁との市町村のDX支援は、ワークショップという名のコンサルティング支援であり、今後の支援計画策定のための支援となっていました。課題確認(+とりまとめ)、あるべき姿の策定(+業務フロー作成)、プロトタイプ確認(+プロトタイプの作成)、ロードマップの検討(+機能要件の取りまとめ)など全4回のワークショップを通じて実態としては今後の施策案を作り上げ方針を作り上げるものとなりました。
都道府県庁の規模でこれをやるのって珍しいと思ったことと、研修ではなくコンサルティングまでしっかりやれることこれが面白いなと思っている案件です。

やりたいはいいが、形にできない、だから支援する

多くの自治体のテーマは、ざっくりした要望が多いので具体化するところから始まります。具体化が成功したところは具体的なあるべき姿の形が出来上がるし、そうでないところはそうでないなりの成果となります。流行りや廃りで考えるのではなく(他の自治体の事例ベースで考えない)、情報部門も原課も実際にどういう業務にしたいのかイメージがしっかりしていれば、その形を具体化したり課題・リスクを確認したり機能を提案したりできます。逆に、すごくざっくり「窓口案内」したいとかになってしまうと、窓口案内ってなんですか?と聞いてもそれが答えられない。それが答えられないのであれば具体的な新たな姿はみえてこない。業務改革する時に必要なことはあったらいいねを考えるのではなく、こういう形で業務をしたい!と自分たちが思えるかどうかです。そういうマインドも含めて支援を進める。

そして全4回、6地域、無事に完了!!

そして、すでにドラフトは作り上げた

そんなこんなで、ドラフトは作り上げました。これをベースに次年度以降の計画を練り上げていきます。下記のグループに整備した上で、それぞれの方針とロードマップの提案、各個別テーマの検討についての課題・参加者・検討すべきこと・ICT的な解決方法・類似案件の紹介を含めたものになります。

  1. 共通化共同調達を狙うもの

  2. ルールを整備し簡易に構築する(青森県版の標準業務を作る)

  3. 既存の県の電子申請システムの利用拡大

  4. 既存の民間のサービスをBPRとセットで検討

  5. 個別市町村で導入を検討する

綺麗な絵だけを書くような支援を受けているところはありませんか?
ワーキンググループ含めて、どのようにプロジェクトとして進めていくかの提案をもらわなければ、次にどうやって進めるのかは分からないですよ。
企画やビジョンだけでは終わらせない、実装そして定着、効果の確認まですすめるのです。それでこそ、伴走型と言えるし仕上げたと言えるのです。

最後にオマケでサービスデザイン研修もしちゃう

どうしても自分の仕事の効率化をしたい!となりがちであるが、住民目線での考え方も必要であるし、今のままではサービスが保てなくなる(人も予算も)ものについては、どんな形であればサービス(価値)を減らさず、むしろ増やしていけるかを身につけるため、仕様書にはなかったけれどオプションとしてサービスデザイン研修もつっこんでしまう。たぶん、今年度に青森県に行くのはこれが最終となろう。市町村DX加速のために、やれることはやる。プロとして受けたからには価値を高めるために必要なことを対応していくことを考え続け、提案続けること。

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