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パーティーは祭か?

この前の土曜日はこのイベントへ。

 
 自分が飯田 朔さんを知ったのは、この本がきっかけだ。

(この本の感想はまた別の回に書こうと思う。)

自分は今まで飯田さんのイベントは、5月は下北沢B&B、6月は千葉のときわ書房志津ステーションビル店に行ってきた。

自分のnoteでは、この回でちょこっと触れてた。


このイベントは飯田さんのポストで知ったのだった。

「おりる」と「逃げる」は違うらしい。

 phaさんの本は今まで読んだことがなかったが、こだまさんの著書に書かれてたこともあり気になってたので今回のイベント前に買って読んだ。

こだまさんが帯に推薦文を書いたこの本もAmazonで新品のやつを買った。帯は付いて来なかった。

今回、 phaさんが出した新刊は『パーティーが終わって、中年が始まる』。

自分の年齢は phaさんの1個下で、同年代ということもあり共感するところも沢山あった。(この本の感想もまた別の回に書こうと思う。)


ゆらゆら帝国は自分もリアルタイムでハマってたバンドの一つなので、親近感がわく。
ポストで書かれてるのは曲でいうと多分この辺のあたりだ。

あと、こんなことも。

ブランキー・ジェット・シティーは自分の好きな日本のバンドの2トップである。(もう一つはミッシェル・ガン・エレファント)
ブランキー時代のベンジー(G,Vo)は曲前のMCで「Let's Party !」とよく言ってたしな。

個人的に「パーティー」って言葉は、ミッシェルの『暴かれた世界」インスパイアかと思った。Bメロ最後で毎回出てくる「パーティーは終わりにしたんだ」ってところ。

こんなポストを見たこともあったし。



さて、イベントの会場はこんなところ。(時間ぎりぎりに会場に着いたので自分で画像撮れませんでした。)


イベントはこの話題から開始。

この古民家改修をやったのが夏の時期で、飯田さんが行ったときに印象に残ってるのは手伝いに行った人たちの大半は、昼間はひたすら横になってダラダラしていたこと。(冷房が無く暑すぎるから)
その様子を飯田さんは「トドの群れ」「肉の塊みたいだった」と表現して、落ち着いた雰囲気だった会場に笑いを誘った。

中盤以降は phaさんが以前に出してた本と新刊について飯田さんが感想を言っていく感じで進行。
phaさんはシェアハウスを運営したり深夜バスでフラっと旅行したりして、そのことを本に書いたりしてきた人だが、40歳になる前後でやめてしまった。
その経緯は『パーティーが終わって、40代が始まる』に書かれているのだが、それを読んだ飯田さんは「裏切られたと思った。」とシンプルに感想を述べて、また会場を沸かす。

平熱で進行しつつも時折り笑いが起こるというのを繰り返し、参加者との質疑応答に。

自分は思い切って手を挙げて phaさんに質問した。

「Xで『おりる』ことは考えなくなったと書かれていましたが、同時に『逃げ切りたい』とも書かれていました。  phaさんが今まで『おりた』と思っていることがあったら具体的に教えていただきたいのと、『逃げ切りたい』というのは何から逃げ切りたいと思っているのか、よろしかったら教えてください。」

この質問に対する phaさんの返答を要約するとこんな感じ。                                                 

『おりる』とは
・『おりる』は常識とか社会からのプレッシャーに対するものだと思ってい        る。
・若いときは『社会』というのは巨大な一塊のような存在だと思っていて、それに抵抗しようと思っていた。
・この歳になって同年代の人間が社会を支える側に入っていくようになって見てて思うのは、結局、社会というのはそれぞれの人間がそれぞれの立場で動いてるに過ぎない。
・なので、自分もそのときの自分が思ったように動けばいいと思うようになった。

『逃げ切りたい』とは
・病気や災害、事故など突発的に起こることで窮地に立たされたり、死んだりしたくないということ。(祈りに近い)

らしい。

ちなみに『おりる』と『逃げ切りたい』の phaさんの中での構図は飯田さんも気になってたとのことで、我ながらなかなか良い質問ができたと思う。


いくつかの質疑応答を経て、イベントは終了。
そして、サイン会開始。

自分は書籍は事前に購入していたので、 さっそくphaさんからサインをもらう。

画像見づらい


サインもらったあとに「今回の本にパーティーって言葉を使ったのって、ブランキーやミッシェルの影響ってありますか?」って聞いてみた。
 phaさん曰く、この本はゆらゆら帝国聴きながら書いていて、パーティーという言葉は「パーティーはやらない」から取ったのだと。


この曲は「祭は最初からなかったのさ」と最後に歌われている。
 
始まってすらいない。『キッズ・リターン』かよ。
(そういう歌じゃないのは、わかってます。)


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